サステナビリティ課題におけるマテリアリティとKPI

当社は、サステナビリティにおけるマテリアリティへの取り組みについて、その成果を評価する指標(KPI: Key Performance Indicator)により実行をフォローし、確実に推進を図っていくことで、持続的な社会の成長への貢献と企業価値の維持・向上に努めています。

マテリアリティのKPIと主な取り組み状況

1. 安全・環境・防災

(1)安全衛生

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目標・KPI 2022年の主な取り組みと実績
  • 休業災害度数率
    0.10 以下
  • 死亡災害件数
    0
  • 重大災害・類似災害撲滅に向けた全社共通遵守事項6則の周知徹底と機会安全化の推進
  • 安全性リスク評価に基づく事故の未然防止とリスク軽減
  • 安全衛生マネジメントシステム(ISO45001)の認証取得と内部監査制度定着による安全マネジメントの確立
  • 休業災害度数率 0.11
  • 死亡災害件数 1
(2)環境

①気候変動対策の推進

  • カーボンニュートラルビジョン2050(CO2排出量削減)の推進

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    目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
    • 2030年ターゲット
      CO2総排出量 30 %削減(2013年比)
    • 2050年ビジョン
      カーボンニュートラル
    • 当社が世の中に提供する「社会全体のCO2排出量削減に貢献する製品・ソリューション技術」を総称するブランド「NSCarbolex®」を立上げ。
    • 【高炉水素還元】
      2026年1月からの実証試験開始に向け、東日本製鉄所君津地区第2高炉への水素系ガス吹込み技術の実証設備導入を決定。
    • 【大型電炉での高級鋼製造】
      瀬戸内製鉄所広畑地区において、新設電炉の商業運転を開始。
      九州製鉄所八幡地区および瀬戸内製鉄所広畑地区を候補地とした高炉プロセスから電炉プロセスへの転換の本格検討を開始。
    • 【CCUS】
      独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の先進的CCS事業3件に参画。
  • 3つのエコによる貢献
    • エコプロセスの実践

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      目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
      • エネルギー有効活用の高水準維持
      • コークス炉ガス・高炉ガス等の副生ガス・排熱の有効活用
      • 副生ガス利用率 100 %
      • 蒸気生産の排熱利用率 76 %
      • 自家発電の所内発生エネルギー利用率 72 %
      • 最先端省エネ技術の導入推進
      • 高効率発電設備、酸素プラントの導入、
        加熱炉のリジェネバーナー化
      • 地球温暖化対策コスト 374 億円
    • エコプロダクツ®の充実

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      目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
      • 高機能鋼材の供給を通じた最終製品使用時における排出量削減への貢献
      • 瀬戸内製鉄所阪神地区(堺)・九州製鉄所八幡地区における、ハイグレード無方向性電磁鋼板能力の追加投資(900億円:累計2,130億円)を決定。
      • 「エコリーフ」環境ラベル取得製品の拡大。(昨年度から12件追加:累計47件)
    • エコソリューションによる貢献

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      目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
      • 世界最高水準の省エネ技術の移転・普及による、世界規模での削減への貢献
      • 当社グループの日鉄エンジニアリングによるCDQ納入実績の積み上げ
      • 累積 137 基(2021年度実績)

        2873 万t-co2削減に貢献)

②循環型社会構築への貢献

  • 社内ゼロエミッションの推進
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 最終処分量の削減 26.3 万t(2025年度目標)
  • 副産物(スラグ・ダスト・スラッジ等)の
    社内外でのリサイクル推進
  • 最終処分量 27.1 万t
  • 社会で発生する廃棄物の再資源化促進

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目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 廃プラスチックの資源循環
    システム構築による集荷量の拡大
  • ケミカルリサイクル法による
    再資源化処理の積極推進
  • 容器包装プラスチック処理量
    20 万t(全国発生量の30%相当)

③生物多様性保全・自然再興

  • 生物多様性・自然再興への貢献
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 30by30目標達成に向けた活動の
    推進
  • 「生物多様性のための30by30アライアンス」への参画
  • 製鉄所での「郷土の森づくり」活動
  • 「海の森づくり」活動
  • 2023年3月参画
  • 緑地面積 850 ha
  • 海の森づくり 44 カ所(+6カ所)

④環境リスクマネジメントの推進

  • 大気環境の保全
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 大気汚染物質(SOx、NOx)排出量の低水準維持
  • SOx、NOx除去装置の設置、低硫黄燃料への転換、低NOxリジェネバーナーの採用
  • SOx 13 百万Nm3
  • NOx 23 百万Nm3
  • 化学物質の自主管理目標を十分
    下回る排出量維持
  • VOC(揮発性有機化合物)排出量
    1,106 t/年
    (対2000年度30%削減)
  • ベンゼン排出量
    172 t/年
    (国の定めた目標を踏まえた
     自主管理目標)
  • 自主的削減計画に基づく取り組み継続
  • VOC 396 t/年
  • ベンゼン 80 t/年
  • 水環境の保全
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 用水の再生・循環利用率の高位安定
  • 全社で使用する淡水を浄化処理して循環利用
  • 循環水使用率 約 90 %
(3)防災
  • 災害リスクの徹底排除・効果的施策の早期横展開
目標・KPI 2022年の主な取り組みと実績
  • 重大防災事故件数 0
  • リスクアセスメント基軸による防災事故の再発防止活動、未然防止活動の推進。
  • リスク発現時の被害ミニマイズを目的とした初動訓練の推進。
  • 防災活動のサーベイとして各種モニタリング(監査)を実施。
  • 第3者モニタリング、本社マネジメントヒアリングおよび製鉄所防災担当による自主モニタリングにより防災活動を評価。
  • 重大防災事故 0

2.品質

(1)品質管理・保証
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 試験・検査の信頼性向上に向けたシステム化・自動化の推進
  • 出荷判定データの入力ミス・ねつ造対策として、手入力から自動取り込み化を推進中。
(2)研究開発、知的財産投資・活用
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 継続的な事業成長に向けた戦略的な研究開発の推進
  • 知的財産の尊重、戦略的保護・活用強化
  • 製品高機能化、プロセス効率化および
    カーボンニュートラル革新プロセスの開発等の重点課題に係る研究開発を積極的に推進
  • 重点課題に係る特許出願の強化、権利侵害への対応および技術提携等への知的財産の活用を推進
  • 研究開発費 705 億円(連結)
  • 特許保有件数 約 3 万件
    (国内1万4,000件、海外1万6,000件)
(3)顧客満足につながるソリューション提案
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • ユーザー・行政・団体からの評価の向上
  • 第69回大河内賞、第55回市村賞「市村産業賞」
    令和5年度文部科学大臣表彰、第9回ものづくり
    日本大賞 ほか受賞
  • ユーザー・行政・団体からの
    表彰受賞件数 10

3.生産

(1)安定生産による安定供給
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 安定化に向けた取り組み
    (ハード・ソフト)
  • 名古屋製鉄所第3高炉の改修、瀬戸内製鉄所広畑地区冷鉄源溶解プロセスの刷新
    (電気炉商業運転開始)
  • ベテランのオペレーション技能の標準化やエキスパート活用の推進
  • IoT、AI活用による操業支援、設備点検・稼働監視の効率化および予兆監視の強化

4.人材、ダイバーシティ&インクルージョン

(1)人権の尊重
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
(2)ダイバーシティ&インクルージョン
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 管理職の女性社員数を、2020年
    時点(社内在籍36名)に対し、
    2025年に最低でも 2 倍とし、
    3 倍を目指す
    2030年には最低でも 4 倍とし、
    7 倍を目指す。
  • 有給休暇取得率 75 %以上
  • 65歳までの能力最大発揮を目指した健康マネジメントの展開、
    「心身の健康づくり」推進
  • 管理職女性社員数 65
    (2023年4月時点)
  • 有給休暇取得率 82.9 %
    (2022年度)
(3)人材育成
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 「現場力」と「技術先進性」の向上に資する人材育成施策の推進
  • 教育訓練時間 80 万時間/年
    (28時間/人・年)

5.地域・社会との共生

(1)地域環境の保全・創造活動の推進
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • 緑地整備による地域環境への貢献
  • 緑地造成・維持費の拠出
  • 緑地造成・維持費 13 億円
(2)教育支援、スポーツ・文化支援を中心とした社会貢献活動
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績(一部、2019年度実績)
  • 工場見学受け入れの継続的な推進
  • 株主・投資家や小中学生等の工場見学の
    積極的な受け入れ対応
  • 受け入れ人数 約 13 万人
    (2019年度実績)
    (2020、21、22年度は新型コロナウイルスの影響により実施をほぼ見送り)
  • 日本製鉄文化財団を通じた音楽
    メセナ活動の継続的な実施
  • 日本製鉄音楽賞の贈呈や紀尾井ホールの運営等を通じた音楽活動支援

6.企業価値の向上と利益還元

(1)利益確保と企業価値向上
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績
  • ROS 10 %
    (中長期経営計画 2025年度目標)
  • ROE 10 %
    (中長期経営計画 2025年度目標)
  • ROS 11.5 %
  • ROE 18.1 %
(2)利益の還元
目標・KPI 2022年度の主な取り組みと実績

①従業員への賃金支払い

  • 賞与支給額
  • 給与改訂額
  • 賞与基準額 235 万円
  • 給与改訂額 2,000

②適切な納税

  • 納税額(連結)
  • 納税額(連結)2,144 億円

③株主への配当

  • 配当額 ※連結配当性向は年間30%を目安(2025年経営計画)
  • 年間配当額 180 円/株

コンプライアンスの徹底

すべての活動の基本となる法令遵守

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