大気リスクマネジメント

日本製鉄では、SOx(硫黄酸化物)、NOx(窒素酸化物)の排出抑制取り組みを行っています。各地域行政とは、大気汚染防止法で定められた総量規制基準よりも厳しい内容を含む協定を締結し、更に協定よりも排出量を低位に抑制すべく、 低硫黄燃料の使用、SOx・NOx排出削減設備、NOx生成の少ないバーナーの採用、排ガス処理装置などの効果的な設備対策を実施しています。また、ばいじんの低減のため、科学的シミュレーションに基づく大気のリスク分析を踏まえた設備対策を実施しています。同時に、常時モニタリングや定期的なパトロールによって、環境への異常な排出がないことを監視しています。

SOx・NOxの排出量

SOx・NOxの排出量(単位:106Nm3)

NOx異常発生リスクへの対応

鋼材を加熱する加熱炉では、適切な燃焼状態の維持やNOx(窒素酸化物)生成の少ないバーナーの導入により、燃料を燃やす過程でのNOx発生を抑制するとともに、NOx除去設備を設置することによって、規制値よりも低いNOx濃度で操業しています。
さらに、工場の運転室では排ガス中のNOxを常時監視していることから、操業トラブルなどにより、NOx異常(管理値超過)を検出した時には、速やかにバーナーを消火します。
また、当社はNOx排出量を抑制し、規制値よりも低いレベルで維持していますが、製鉄所が立地する地域で光化学スモッグ注意報が発令された場合には、NOx排出量をさらに削減するため、燃料使用量を減らすなど操業を調整する対応をとっています。

NOx異常発生時の対応手順

製鉄所の環境対策

原料・粉じんの飛散防止

ヤード散水・薬剤散布

ヤード散水・薬剤散布

鉄鉱石や石炭の山に散水や薬剤散布をして、原料の飛散を抑制します。

散水車

散水車

構内の道路・空地への散水や構内道路の清掃を実施し、粉じんの二次飛散を抑制します。

道路清掃車

道路清掃車

構内の道路・空地への散水や構内道路の清掃を実施し、粉じんの二次飛散を抑制します。

ヤード防風ネット

ヤード防風ネット

防風ネットの設置により風速を弱めて、原料の飛散を抑制します。

電気式集じん機

電気式集じん機

燃焼過程で発生するばいじんをその性状(粒径分布・排ガス中濃度等)に応じて、2種類の集じん機(電気式/バグフィルター式)を使い分けて捕集しています。

バグフィルター式集じん機

バグフィルター式集じん機

燃焼過程で発生するばいじんをその性状(粒径分布・排ガス中濃度等)に応じて、2種類の集じん機(電気式/バグフィルター式)を使い分けて捕集しています。

大気汚染防止

湿式脱硫設備

湿式脱硫設備

湿式脱硫法により、排ガス中のSOx(硫黄酸化物)を除去します。

活性コークス式乾式脱硫脱硝設備

散水車

活性コークスを用いた乾式脱硫脱硝法により、排ガス中のSOx(硫黄酸化物)・NOx(窒素酸化物)を除去します。

低NOxリジェネバーナー

低NOxリジェネバーナー

NOxの生成を抑制し省エネも実現できるバーナーを採用しています。

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