サプライチェーンにおける様々な取り組み

製造・出荷の最適管理

当社では、お客様の要望に沿った製品を納期通りにお届けするため、営業全体を総括管理する本社部隊が販売と生産の状況を把握しつつ全社の製品製造計画を立案し、日々調整しています。その計画を受けた工場側の工程管理部隊は各製造拠点の生産性等も念頭に置きながら一品一品の進捗を管理し、製品の納期を守りつつ製造から出荷までの製造工程を最適化する取り組みを行っています。

お客様のニーズに対応したソリューション提案例

当社では、自動車の車体軽量化や衝突安全ニーズの高まり等に対応していくため、研究開発を加速させ、素材提案にとどまらない次世代鋼製自動車開発向け総合ソリューションNSafe-AutoConcept (NSAC)提案を2019年に開始し、足元は電動化に対応したNSafe-AutoConcept xEVもラインナップに加え、お客様とともに先進的なクルマづくりを進めています。

お客様の車体軽量化のニーズは従来からありますが、軽量化は走行時に加え車体製造時のCO2排出削減にも貢献できるため、近年、そのニーズはますます高まっています。衝突安全性では、その評価方法が多角的になっていることから、これまで以上の材料強度や構造設計が求められるようになってきました。これらのニーズに応えるのが車体用の1470MPa級ハイテンや2.0GPa級ホットスタンプ材、シャシー用の980MPa級熱延ハイテン等の超高強度鋼板です。このようなハイテンメニューの実用化と構造・工法提案により、鋼製自動車ボディーの30%軽量化を可能にしました。これはオールアルミ車と同等の質量であり、より高い衝突安全性能も実現するものです。

従来当社を含めた素材メーカーは、材料開発を中心とした技術開発を進めてきましたが、NSACではこのように材料開発に加え、構造・機能設計、工法開発、性能評価という基軸でクルマづくりに貢献しています。

ソリューション提案

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DXを活用した鉄鋼ビジネスプロセス改革

当社は鉄鋼ビジネスプロセス全体を改革するDXを推進します。当社は中長期経営計画にて示した事業競争力の強化とカーボンニュートラルへの挑戦に加え、厚みをもった「原料~製造~流通」一貫事業構造の構築等により、グローバル粗鋼1億トン・連結事業利益1兆円の実現に着実に取り組んでいます。 これらの取り組みにおいてDXは、「ものづくりのスマート化によるつくる力の革新的進化」「フレキシブルかつ最適な供給体制の強化による顧客対応力の強化」「ビジネスインテリジェンス強化によるグローバルマネジメント支援」を実現するべく、様々な施策にスピーディに取り組んでいます。

DXによる、サプライチェーンおよびエンジニアリングチェーンの改革

ソリューション提案

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国内物流の担い手不足に向けた対応

当社の国内向け鋼材の約6割は、産業物流の基幹輸送手段である内航船約200隻で輸送されています。

内航海運業界では、他の物流業界と同様に担い手不足の問題が顕在化していますが、当社グループでは、船員確保対策の一つとして、実務型練習船「れいめい」を建造し運用を開始しています。中小事業者(船主)が多い内航海運業界では、定員数以上の船室を容易に設置できないことや、指導する船員の負担も大きいことから、意欲があっても新たな船員の採用・育成を進めるのが難しい状況にあります。今回の実務型練習船は、指導員1名と練習生最大5名が乗船可能な船室と快適な居住空間およびブリッジ・食堂等の実務環境を整備し、新たな船員の育成に大きく貢献するものとなっています。

当社は今後もこのような取り組みを通じて国内産業物流の持続的発展に努めていきます。

ソリューション提案

実務型練習船「れいめい」

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