エネルギー・マテリアル・バランス
事業活動におけるエネルギーと資源の循環・環境側面
当社は、海外で採掘された鉄鉱石や、鉄鉱石を還元するためのコークスの原料になる石炭、社会から発生した鉄スクラップを主な原料とし、工業用水や電力・燃料等のエネルギーを使用して鉄鋼製品を製造しています。
このため、日本製鉄の製造拠点では、製造工程で発生する副生ガスを、鋼材加熱用の燃料ガスや製鉄所構内にある発電所のエネルギー源として100%有効活用している他、水資源については、製品や製造設備の冷却や洗浄に使用する水の90%を再生して繰り返し使用するなど、限りある資源・エネルギーを無駄なく利用しています。
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数値は2021年度実績
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INPUT原料 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 |
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鉄鉱石 | 6,255 | 5,942 | 5,861 | 5,777 | 4,877 | 5,641 |
原料炭 | 2,937 | 2,654 | 2,519 | 2,624 | 2,437 | 2,574 |
廃プラスチック | 21 | 21 | 18 | 21 | 21 | 22 |
廃タイヤ | 7 | 7 | 7 | 7 | 8 | 3 |
資源の効率的使用
- 水資源
- 副生ガス
- 排熱利用
- 電力
- 副産物
- 廃プラスチック再資源化
製品や製造設備の冷却や洗浄に使用する水の90%を再生して繰り返し使用しており、蒸発等により失われる10%分だけを補給しています。
石炭を無酸素状態で熱分解してコークスを製造する際に発生するガス、高炉から発生するガス等の副生ガスを、鋼材加熱用の燃料や製鉄所構内にある発電所のエネルギー源として、100%有効に活用しています。
高炉・焼結設備・コークス炉・転炉等で発生する排熱を回収し、蒸気生産や発電に活用しています。
使用電力の89%を自家発電しており、その内75%は排熱および副生ガス等の所内発生エネルギーにより賄っています。今後、発電の更なる低炭素化に向け、設備の高効率化、燃料切り替え等も検討していきます。
製造工程で発生する副産物は、製造工程で循環利用したり、再資源化して製品化することによって、ゼロエミッション化を進めるとともに、省資源・省エネルギーに寄与しています。
全国の一般家庭から回収された容器包装プラスチックの約3割に当たる年間約20万トンを、コークス炉を使ったケミカルリサイクル法により100%再資源化しています。