防災への取り組み

当社にとってお客様、地域、社会との信頼と共生が何よりも大切であり、このため信頼を損ねる防災事故を起こさないことが、会社の継続にとって重要です。このため、当社の防災推進活動は、自律的かつ継続的な活動の仕組みを構築し、防災事故のリスクを低減させる施策を講じ、防災事故の未然防止を行いつつ、防災管理の向上を目指しています。


マネジメント体制

防災リスク低減に向けた活動

当社の防災推進部では、

  • 発災事案から顕在化したリスクへの対策の横展開による再発防止の徹底
  • 工場および工程技術部門のリスクアセスメントによる新たな発災リスクの抽出、およびソフト・ハード対策の実行によるリスク低減と残留リスクの管理
  • 上記の適切な実行に関する全所防災担当者による自主モニタリングと本社防災監査(マネジメントヒアリング)による管理状況の把握や必要な是正の実施

を防災リスクの低減に向けた3つの柱として活動しています。

当社は、重大防災事故件数ゼロを目標に、製造現場における本質的・根本的な防災改善施策を継続的に推進しています。

具体的取り組み

人材育成基本方針
  • 再発防止(発災事案より顕在化したリスクの低減)
    • 初動実訓練の充実(全所・全工場での実践訓練内容の質向上、専用訓練施設活用、CGによる危険感度向上等)
    • 専門家と連携した自衛消防組織の消火能力改善(公設消防との合同訓練、指揮者教育等)
    • 事故風化防止(過去の防災事故パネルの教育施設内掲示、研修での防災語り部講話等)
  • 防災リスクアセスメントの実施(新たな発災リスクの低減)
    • 製造現場における全社ガイドラインに基づくリスク抽出・評価、残存リスク管理、恒久対策の立案推進
    • 社外有識者、本社工程技術部門による、操業プロセス・設備設計に関わる事故発生リスク抽出と恒久対策立案推進
    • 中長期経営計画における設備対策への防災管理強化
  • 顕在リスクの低減対策(防災設備対策)
    • 発災事案再発防止、コンプライアンス、リスクアセスメント対策への投資
  • 防災に関わる監査
    • 全所防災部門自主モニタリングによる、製造現場の防災活動の定期チェック・是正
    • 本社ヒアリングによる、全所防災マネジメント取り組み状況の定期チェック・是正
  • 製鉄所保安力向上に向けた第三者モニタリング
    • 保安力向上センターによる製鉄所評価実施
  • 地震・津波対策の推進および自然災害に対する減災への取り組み
    • 地震への対策として、 ①人的被害防止 ②地域影響防止 ③生産対策順での推進
    • 自然災害9分類(地震・津波・台風・豪雨・洪水・落雷・土砂災害・豪雪・火山噴火)への減災に向けた手順整備、想定訓練、対策検討
  • グループ会社防災マネジメント
    • 防災マネジメント連携強化の連絡会開催。発災事案事業所並びに防災リスクを有する事業所の個別監査実施

事例

災害の再発防止と未然防止に向けた取り組み

当社では防災活動として主に再発防止活動と未然防止活動に取り組んでいます。

再発防止活動(初動訓練)では、より実践的な訓練とするために高リスク設備・作業(全社 約800件)を抽出し、訓練を実施しております。各職場で工夫し取り組んでいる初動訓練の好事例(90件)は全社で共有化し、各職場での訓練レベルアップを推進しています。

未然防止活動では、全社防災リスクアセスガイドライン(標準化)に加え、新規設備立ち上げ、ライン休廃止に向けた防災リスクアセスガイドラインを制定・標準化する等、足元では生産状況変化に伴うリスク対応にも取り組んでいます。

2014年防災推進部発足後、全社防災管理の基盤(標準化)強化を推進し、2019年以降、重大防災事故ゼロを継続しています。今後は、基盤(標準化)に加え、安全防災文化(浸透定着)向上による持続的な防災活動を目指し、管理者を含めた現場最前線への防災活動支援に向けた取り組みを展開していきます。

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