防災への取り組み

当社にとってお客様、地域、社会との信頼と共生が何よりも大切であり、信頼を損ねる防災事故を起こさないことが、会社の継続にとって重要です。このため、当社の防災推進活動は、自律的かつ継続的な活動の仕組み・体制を構築し、防災リスクを低減させる施策を講じ、防災事故の未然防止を行いつつ、防災管理の向上を目指しています。

防災リスク低減に向けた活動

当社の防災推進部では、

  • 工場・工程技術部のリスクアセスメントによる新たな発災リスクの抽出、およびソフト・ハード対策の実行によるリスク低減と残留リスクの管理
  • 発災事案から顕在化したリスクへの対策および初動強化の横展開による再発防止の徹底
  • 上記の適切な実行に関する全所防災担当者による自主モニタリングと本社防災監査(マネジメントヒアリング)による管理状況の把握や必要な是正の実施

を防災リスクの低減に向けた3つの柱として活動しています。当社は、重大防災事故件数ゼロを目標に、製造現場における本質的・根本的な防災改善施策を継続的に推進しています。

2023年度は残念ながら重大防災事故を1件発生させました。重大防災事故ゼロの目標に向けて、引き続き取り組みを強化していきます。

〔具体的取り組み〕

  • 防災リスクアセスメントの実施(新たな発災リスクの低減)
    • 製造現場における全社ガイドラインに基づくリスク抽出・評価、残存リスク管理、恒久対策の立案推進
    • 社外有識者、本社工程技術部門による、操業プロセス・設備設計に関わる事故発生リスク抽出と恒久対策立案推進
    • 中長期経営計画における設備対策への防災管理強化
  • 初動の強化
    • 初動実訓練の充実(全所・全工場での実践訓練内容の質向上、専用訓練施設活用、CGによる危険感度向上等)
    • 専門家と連携した自衛消防組織の消火能力改善(公設消防との合同訓練、指揮者教育等)
    • 事故風化防止(過去の防災事故パネルの教育施設内掲示、研修での防災語り部講話等)
  • 顕在リスクの低減対策(防災設備対策)
    • 発災事案再発防止、コンプライアンス、リスクアセスメント対策への投資
  • 防災に関わる監査
    • 全所防災部門自主モニタリングによる、製造現場の防災活動の定期チェック・是正
    • 本社防災監査による、全所防災マネジメント取り組み状況の定期チェック・是正
  • 製鉄所保安力向上に向けた第三者モニタリング
    • 保安力向上センターによる製鉄所評価実施
  • 地震・津波対策の推進および自然災害に対する減災への取り組み
    • 地震への対策として、①人的被害防止 ②地域影響防止 ③生産影響ミニマム化の対策順で推進
    • 自然災害時の減災に向けた手順整備、想定訓練、対策検討
  • グループ会社防災マネジメント
    • 防災マネジメント連携強化の連絡会開催。発災事案事業所並びに防災リスクを有する事業所の個別監査実施

災害の再発防止と未然防止に向けた取り組み

当社では防災活動として未然・再発防止活動と初動対応強化に取り組んでいます。

防災リスクアセスメント活動では、発災した事案の原因究明、対策実施に加え、全社防災リスクアセスメントガイドラインを制定・標準化し、抽出したリスクを全社システムで情報共有することでリスク低減に取り組んでいます。

初動対応強化では、発災時の被害を最小限にとどめるため、早期検知のハード対策に加え初動訓練に力を入れており、休日夜間訓練、事前にシナリオを決めない訓練など、各職場でより実践的なものにするよう工夫して取り組んでいます。

これまで全社防災管理の基盤(標準化)強化を推進しており、更に活動レベルを上げるため、今後は、安全防災文化(浸透定着)向上による持続的な防災活動を目指し、管理者を含めた現場最前線への防災活動支援に向けた取り組みを展開していきます。

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