品質への取り組み

品質マネジメントは、お客様に信頼されご満足いただける製品・サービスを提供する上で最も重要な活動です。当社グループでは、製造・サービスに関わる全ての社員が、品質向上のために品質管理および品質保証に取り組んでいます。

当社グループの品質保証の基本方針

当社は日本鉄鋼連盟の品質保証体制強化に向けたガイドラインに則り、品質コンプライアンス(法令・ルール遵守)教育の強化、品質リスク低減への取り組み、品質監査による品質リスク抽出を基本方針として、当社グループ内に展開しています。また、品質保証に関する課題について、品質担当の代表取締役副社長を委員長とした品質保証委員会で課題を共有化し、改善に向けた取り組みを確認して品質保証の維持向上に努めています。

品質保証体制強化に向けた活動

当社の品質保証体制は、製鉄所、品種事業部ならびに海外も含めたグループ会社の自律的な品質保証活動を基盤としています。

品質保証部は、製鉄所・品種事業部と連携して、品質コンプライアンス教育、行動リスク低減活動、品質監査による品質リスク抽出と是正を推進しています。品質に関する基本ルール(品質基本行動5則)を全社員に浸透し、これを柱とした品質コンプライアンス意識の向上、品質事案の未然防止を推進しています。

品質に関連する事例情報を速やかに全社に共有化し、抽出した課題を標準化・システム化・自動化により確実に対策を講じ、現品の識別管理強化と試験・検査信頼性向上に取り組んでいます。

品質基本行動5則

品質基本行動5則

認定監査員による自律的監査

認定監査員による自律的監査

〔具体的活動〕

  • 品質コンプライアンス教育
    • 当社と海外も含めたグループ会社を対象に品質コンプライアンス教育を行っています。法令を遵守することの重要性、製品や自分たちの仕事が社会に与える影響、品質リスクマネジメント、規程・標準類等を教育し、更に過去社内外で起こったコンプライアンス事案も事例として加えて、品質e-learningおよびデジタルツールを積極的に利用した研修を実施しています。
  • 行動リスク低減活動
    • 過去の品質事案の原因分析から、品質に関わる社員が守るべき基本ルールを品質基本行動5則として定めて浸透・定着に取り組んでいます。また試験・検査の信頼性向上に関してデータの自動取り込みや、現品識別管理、出荷品品質判定の仕組みを導入して人による介入リスク排除に取り組んでいます。
  • 品質監査
    • お客様からの信頼を高めるために、品質保証部は当社およびグループ会社の品質監査を定期的に実施しています。監査は日本鉄鋼連盟のガイドラインの遵守状況、規格・仕様等への適合性、品質に関する行動リスクを確認するとともに、製鉄所やグループ会社の監査員の育成にも取り組み、自律的な監査体制の強化に取り組んでいます。更にISO9001、JIS認証等の外部審査で品質マネジメントシステムの信頼性を高めています。

品質マネジメントシステム・標準化活動

品質マネジメントシステム(ISO9001認証)

当社は、全製鉄所でISO9001認証を取得しており、この品質マネジメントシステムの運用により、お客様に製品・サービスを提供するプロセスを適正に管理しています。国内製造拠点の再編に伴い、製鉄所・地区ごとに取得していた品質マネジメントシステムを統合しました。これにより事業所単位の品質方針の明確化ならびに迅速かつ継続的な品質改善活動を効率的に進めています。

標準化活動

当社は、鉄鋼に関連する国内・海外規格(JIS、ISO、ASTM)に関して、日本鉄鋼連盟の標準化活動に積極的に参画することで適用規格の制定・改正を推進し、官民連携して鉄鋼製品の標準化(ルール形成)に貢献しています。

規格化・標準化の仕組みづくりを通して、標準化に関わる人材の育成も推進しています。

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