エコプロダクツ®

日本製鉄グループの製品は、優れた技術力に基づく高い機能性、信頼性により、エネルギー、輸送・建設機械、くらしなどの分野で幅広く採用されています。これらの製品は、設備の効率化や軽量化、長寿命化を通じて、省資源・省エネルギー・CO2排出量削減を実現し、環境負荷低減に貢献します。

NSafe®-AutoConcept

NSafe®-AutoConcept

大幅な軽量化や安全性向上を実現する次世代鋼製自動車コンセプトです。材料開発、構造・機能設計、工法開発、性能評価の技術メニューを拡充し、EVを含む電動車等次世代モビリティ対応技術も提案しています。

高圧水素用ステンレス鋼 HRX19®

高圧水素用ステンレス鋼 HRX19®

世界最高レベルの耐水素脆性と従来材の1.6倍の強度を備えつつ、溶接施工も可能としたHRX19®は、水素ステーションに必要な性能を満足した上で安全・コンパクト・長寿命化を図ることができる究極の材料です。

高効率電磁鋼板

高効率電磁鋼板

電磁鋼板は変圧器や自動車用・家電用・産業機械用等のモータの鉄心として使用されており、電磁鋼板の磁性を最大限に引き出すことで、電気エネルギーのロス(鉄損)を軽減し、省エネやCO2排出量の削減に貢献しています。

高延性造船用鋼板 NSafe®-Hull

高延性造船用鋼板 NSafe®-Hull

従来鋼より5割以上高い延性を持つNSafe®-Hullは、船舶の衝突時の油の漏洩等を防止することで海洋環境保全に貢献する世界初の製品です。大型ばら積み運搬船や最新鋭の超大型原油タンカーへ採用されています。

メガハイパービーム®

メガハイパービーム®

メガハイパービーム™は、従来の大断面サイズの外法一定H形鋼を約2割上回る製品ウェブ高さを持つ新製品です。従来のH形鋼9製品とともに、製品のLCAに資する定量的な環境情報を開示する国際的な認証制度の「エコリーフ」環境ラベルを取得しています。

高速鉄道用車輪軸(車輪・車軸)

高速鉄道用車輪軸(車輪・車軸)

当社は国内の鉄道用輪軸(車輪・車軸)のほぼ100%を製造しており、車輪の厚み低減や車軸の中空化等により軽量化を進め、高強度・高耐久レールや軽量駆動装置とともに鉄道輸送のエネルギー効率向上に貢献しています。

社会全体のCO2排出量削減に寄与する高機能鋼材とソリューションの提供

当社は、鉄鋼製造プロセスの抜本的技術革新を推進することに加え、お客様が最終製品を使う際の省エネルギーやCO2削減に資する高機能鋼材(エコプロダクツ®)の提供により、わが国のカーボンニュートラル社会実現に貢献しています。

電磁鋼板能力・品質向上対策

世界的に脱炭素化に向けた動きが急ピッチで進むなか、世界各国で変圧器に対する効率化規制が強化されており、変圧器の鉄心に使用される方向性電磁鋼板について、エネルギーロスの少ないハイグレード材のニーズが一層高まると想定されます。加えて、自動車に対するCO2排出規制や平均燃費規制の厳格化を受け、電気自動車等の電動車需要の伸びが加速し、モーターの鉄心として使用される無方向性電磁鋼板についても、高効率なハイグレード材の需要が飛躍的に伸びる見通しです。

この加速するニーズに迅速に応えるため、当社は九州製鉄所八幡地区・瀬戸内製鉄所広畑地区における電磁鋼板の生産能力・品質向上対策として累計約2,130億円の設備投資を進めています。2027年度上期のフル効果発揮時には、エコカー向け無方向性電磁鋼板の生産能力は現行の約5倍となります。



次世代型熱延新設・超ハイテン鋼板製造

自動車業界においては、世界的な環境規制強化と衝突安全基準の厳格化が進むなかで、車体の軽量化・高強度化ニーズに伴う高機能素材の需要は一層高まっていくと想定されます。

今後、普及が見込まれる電気自動車等の電動車においても、走行距離やバッテリー重量・安全性の問題により車体の軽量化・高強度化ニーズが一層高まるものと考えられます。

このようなニーズに応えるべく、当社は自動車鋼板製造の中核拠点である名古屋製鉄所において、超ハイテン鋼板等の高機能薄板の生産体制を抜本的に強化するため、次世代型熱延ライン(生産能力:約600万t/年 稼働開始:2026年度第1四半期)の戦略投資を行っています。

再生可能エネルギーの普及を支える当社の鉄鋼製品群

太陽光発電を支える架台に最適なスーパーダイマ®

錆びにくく従来品に比べて4倍長持ちする環境にやさしい建材です。中でも、近年急速に普及した太陽光発電用の架台として各地で採用されています。

太陽光発電の地盤を支えるカタマ®SP

カタマ®SPは、鉄鋼スラグが水と反応して自ら固まる性質を利用した簡易舗装材料です。防草効果があるため、メガソーラ発電所の発電効率を維持し、草刈り負担を軽減します。

洋上風力発電を支える鋼材(浮体・チェーン)

陸上では、風切り音や低周波の問題などがある一方、島国の日本では海岸線が長く海上は強い風が安定して吹くことから、洋上風力発電が注目されています。日本製鉄グループは洋上風力発電の普及に向けて、施工性がよくて錆びにくく強度の高い鋼材や施工技術の開発に取り組んでいます。

地熱発電所および地熱発電用シームレスパイプ

CO2排出量の少ない再生可能エネルギーとして期待される地熱発電において、当社グループの日鉄エンジニアリングは、日本国内の大規模地熱発電所17ヵ所中9ヵ所を手がけており、豊富な施工実績とノウハウを持っています。
また、当社は、厳しい腐食環境にある大深度の海底油田用の油井管などをつくってきた技術を活かし、高温・高圧・高腐食性の環境に適した地熱発電用のシームレスパイプも提供しています。

揚水式水力発電の効率アップに貢献する鉄管

揚水式水力発電では、上下に大きな調整池をつくり、上から勢いよく水を流して発電機を回します。その水路に使われる水力発電用水圧鉄管は、発電効率を高めるため落差を大きくした水圧に耐えられるよう高強度・高品質化が進められ、当社は国内で唯一100キロ級鋼の開発、実用化に成功しました。

太陽光発電

太陽光発電

洋上風力発電

洋上風力発電

地熱発電

地熱発電

揚水式水力発電

揚水式水力発電

当社製品の環境データ開示への取り組み

SuMPO EPD(Environment Product Declaration)による算定・開示

当社はSuMPO EPD(旧称、エコリーフ)による、当社製品のLCAでの環境への排出データ等の開示を2019年より積極的に進めています。

EPDは国際規格ISO 14025に準拠した環境ラベルで、製品毎の原料採掘から、原料輸送、製品製造、更にはリサイクル効果も含めた環境への負荷(CO2排出量等)をISO 20915規格に準拠して算定し、第三者(SuMPO)による検証と認証を得た上で製品毎に発行されます。

EPDでは、地球温暖化係数(GWP)他各種の環境影響値を公開しており、当社製品を購入したお客様におけるScope 3上流のCO2排出量の計算にあたり、データベース等の二次データではない、より現実の値である一次データで算定を行うことができます。

* SuMPO EPDは(一社)サステナブル経営推進機構が管理運営しているもので、2024年4月に「エコリーフ」から「SuMPO EPD」へ名称変更。

「SuMPO EPD」

当社EPD認証の検索はこちら

EPD認証の取得状況

当社は、足下までにほぼ全製品をカバーする60件以上のSuMPOEPD認証を取得しており、これは同業他社からの発行数を圧倒的に超えるものとなっています。

このEPDは、当社NSCarbolex Neutralで必要な排出削減量の基礎データともなっており、当社はほぼ全製品のEPDを公開しているため、NSCarbolex Neutralもほぼ全製品で対応可能となっています。

[認証取得済みの製品](2024年6月現在)

  • シームレス・高周波溶接油井管/ラインパイプ
  • 溶接軽量H形鋼
  • 建築構造用厚鋼板
  • ブリキ、ティンフリースチール、ラミネート鋼板
  • 建築構造用高張力鋼板
  • 棒鋼・線材製品
  • 構造用厚鋼板
  • 薄板製品
  • 棒鋼工程省略鋼
  • 線材工程省略鋼
  • スチール容器
  • レール製品
  • 電磁鋼板
  • ニッケルめっき鋼板
  • 鋼矢板製品
  • 国内汎用鋼管(配管・構造管)
  • チタン薄板
  • 高合金油井管・ラインパイプ
  • メカニカル鋼管
  • 鋼管杭・鋼管矢板
  • チタン厚板


ブリキ・エコリーフ

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