日本製鉄音楽賞
日本製鉄音楽賞(旧新日鉄住金音楽賞)は、1990年(平成2年)旧新日鉄創立20周年と「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞です。
この賞を通して日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の方々の一層の活躍を支援することを目的としています。
第32回 日本製鉄音楽賞 受賞者と贈呈理由
フレッシュアーティスト賞 佐藤晴真 さとう はるま (チェロ)
2019年のミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門において日本人として初めて優勝し、一躍国際的に注目を集めることとなった。その後の演奏会での目覚ましい活躍ぶりもさることながら、そのどれもが高い水準の演奏であり、最高の評価を得ている。日本を代表するチェリストになるであろう逸材として大きく期待される。
(江口玲選考委員)
広渡 勲 ひろわたり いさお (プロデューサー、演出家)
現場を知り尽くした綿密な仕事ぶり、出演者とスタッフを纏める目配りの細やかさ。広渡さんは長きにわたり舞台監督として数々の舞台製作に従事し、質の高い公演を作り上げてきた。最近もなお、昨年の兵庫の《メリー・ウィドウ》演出など活発に活動を展開している。わが国の舞台音楽界での彼のこれまでの業績を高く評価し、今回の贈賞となった。
(寺西基之選考委員)
賞の概要
フレッシュアーティスト賞 [賞状/副賞300万円]
将来を期待される優れたアーティストを対象とした賞。
選考方針としては、技術のみにかたよらず、音楽性、将来性を重視し、広い範囲から選出。その年の最優秀者を決定し、賞を贈る。
特別賞 [賞状/副賞100万円]
クラシック音楽をベースにした活動を行っている個人を対象とした賞。
演奏家に限定せず、幅広いジャンルのなかから、音楽文化の発展に大きな貢献を果たした方に対して、賞を贈る。
選考委員
委員
- 寺西基之 (音楽評論家)
- 上田弘子 (音楽評論家)
- 山野雄大 (音楽評論家)
- 江口 玲 (ピアニスト・東京藝術大学教授)
- 山崎伸子 (チェリスト・桐朋学園大学特任教授・東京藝術大学名誉教授)
選考方法
フレッシュアーティスト賞
音楽評論・音楽ジャーナリズム分野の委員からなる選考会において選考、決定。
特別賞
全委員および顧問からなる選考会において選考、決定。
第32回日本製鉄音楽賞 受賞記念コンサート オンライン配信について
第32回日本製鉄音楽賞について、フレッシュアーティスト賞をチェロの佐藤 晴真氏に、特別賞をプロデューサー、演出家の広渡 勲氏に決定し、本年3月31日に各賞を贈呈いたしました。本年度は、本件の受賞記念コンサートを、以下のとおりオンライン配信致します。詳細は当社リリースをご参照下さい。
※オンライン配信は、以下からご視聴下さい。
過去の受賞者一覧
回 | フレッシュアーティスト賞 | 特別賞 |
---|---|---|
第31回 2020年度 |
川口成彦 (フォルテピアノ) |
猪狩光弘 (ステージマネージャー) |
第30回 2019年度 |
大西宇宙 (バリトン) |
小林道夫 (清里音楽祭創設・音楽監督、ゆふいん音楽祭音楽アドバイザー、ピアニスト、チェンバリスト) |
第29回 2018年度 |
葵トリオ (ピアノ三重奏団) |
林 喜代種 (舞台写真家) |
第28回 2017年度 |
景山 梨乃 (ハープ) |
該当者なし |
第27回 2016年度 |
服部 百音 (ヴァイオリン) |
小栗 哲家 (プロデューサー・舞台監督・技術監督) |
第26回 2015年度 |
三浦 友理枝 (ピアノ) |
山田 正幸 (ラ・フォル・ジュルネ金沢音楽祭事務局 チーフ・プロデューサー) |
第25回 2014年度 |
岡本侑也 (チェロ) |
ひのまどか (音楽作家) |
第24回 2013年度 |
福士マリ子 (ファゴット) |
岩崎 淑 (ピアノ) |
第23回 2012年度 |
松田理奈 (ヴァイオリン) |
栗本尊子 (メゾ・ソプラノ) |
第22回 2011年度 |
萩原麻未 (ピアノ) |
室井摩耶子 (ピアノ) |
第21回 2010年度 |
長原幸太 (ヴァイオリン) |
豊田耕兒 (ヴァイオリン・社団法人才能教育研究会 芸術監督) |
第20回 2009年度 |
河村尚子 (ピアノ) |
青木賢児 (財団法人宮崎県立芸術劇場 理事長) |
第19回 2008年度 |
クァルテット・エクセルシオ (弦楽四重奏) |
金山茂人 (財団法人東京交響楽団 理事・最高顧問) |
第18回 2007年度 |
上原彩子 (ピアノ) |
木之下晃 (写真家) |
第17回 2006年度 |
下野竜也 (指揮) |
村上輝久 (ピアノ調律師) |
第16回 2005年度 |
木下美穂子 (ソプラノ) |
青木十良 (チェロ) |
第15回 2004年度 |
植村理葉 (ヴァイオリン) |
栗山昌良 (演出家) |
第14回 2003年度 |
天羽明惠 (ソプラノ) |
井阪 紘 (音楽プロデューサー) |
第13回 2002年度 |
小菅 優 (ピアノ) |
杉 理一 (ニューオペラ・プロダクション代表) |
第12回 2001年度 |
高木 綾子 (フルート) |
伊藤京子 (別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサー) |
第11回 2000年度 |
木村 大 (ギター) |
永田 穂 (永田音響設計 特別顧問) |
第10回 1999年度 |
佐藤美枝子 (ソプラノ) |
瀧 淳 (アート・マネージャー) |
第9回 1998年度 |
横山幸雄 (ピアノ) |
吉井實行 (仙台フィルハーモニー管弦楽団 事務局長 ) |
第8回 1997年度 |
樫本大進 (ヴァイオリン) |
小川昴 (音楽史料研究家) |
第7回 1996年度 |
川本嘉子 (ヴィオラ) |
鶴田昭弘 (ピアノ調律師) |
第6回 1995年度 |
菅英三子 (ソプラノ) |
三浦尚之 (ミュージック・フロム・ジャパン 代表) |
第5回 1994年度 |
本名徹次 (指揮) |
森島英子 (オペラ・コレペティトール) |
第4回 1993年度 |
田部京子 (ピアノ) |
千葉馨 (ホルン) |
第3回 1992年度 |
服部譲二 (ヴァイオリン) |
田中希代子 (ピアノ) |
第2回 1991年度 |
長谷川陽子 (チェロ) |
宮崎隆男 (ステージ・マネージャー) |
第1回 1990年度 |
諏訪内晶子 (ヴァイオリン) |
松本美和子 (ソプラノ) |