Scope3排出量削減への取り組み

原料サプライヤーとの対話

「当社は、当社Scope3 Category1(購入した製品・サービス)の排出量削減を着実に進めるため、鉄鉱石や原料炭の主要サプライヤーの排出量削減取り組みについて対話を進めています。

上記対話の中で、購入原料(鉄鉱石・原料炭)のそれぞれ7割超(2023年度当社購入量ベース)をカバーする主要サプライヤーを対象として、サプライヤーのScope1+2排出量の実績値およびその削減計画をヒアリングし、多くのサプライヤーが2050年までにScope1+2排出量ネットゼロに向けた取り組みを進めていることを確認しました。

当社は今後も各サプライヤーと気候変動への取り組み等について対話を進めていきます。

物流効率化によるCO2排出量削減

日本製鉄は、年間約135億トンキロ※1の鉄鋼製品・半製品を輸送していますが、従来からグループ内物流会社と共同でなどの物流効率化に取り組んでいます。

2023年度の物流部門トンキロ※1当たりの実績

輸送量:万t /年 百万トンキロ/年 g-CO2 /トンキロ(参考)
船舶 1,656(57%) 10,846(91%) 39
鉄道 6 (0%) 36 (0%) 25
トラック・トレーラー 1,342(43%) 1,182(9%) 211
合計 3,003(100%) 12,064(100%)
  1. ※1トンキロ 1回の輸送機会ごとの積載数量(トン)×輸送距離(キロメートル)の合計。参考の1トンキロ当たりのCO2排出量の数値は全業種平均値(国土交通省)。
当社のモーダルシフト化率 98%※2
リチウムイオン電池搭載型ハイブリッド貨物船
「うたしま」
(シップ・オブ・ザ・イヤー2019 小型貨物船舶部門賞受賞)

当社は、98%と高いモーダルシフト化率を維持しながら、船舶の大型化をはじめとした物流の効率化によるCO2排出量の削減に取り組んでいます。その一環として、リチウムイオン電池搭載型ハイブリッド貨物船「うたしま」を導入しており、これまで当社貨物船7隻が、国土交通省「内航船省エネルギー格付制度」において最高ランクの格付けを取得しています。

また、国内原料の海上輸送においては、天然ガス専焼エンジンとバッテリのハイブリッド推進システムを搭載した運搬船を導入しています。

当社は、今後も、各関係省庁および関係諸団体と連携し、海上輸送における温室効果ガス削減に向け、新たな代替燃料を活用した船舶の導入等、積極的な取り組みを進めていきます。

  1. ※2国土交通省の定義による輸送量ベース