気候変動への対応
方針
日本製鉄は、気候変動を人類の存続に影響を与える重要な課題と認識しています。
また、気候変動の悪化は当社の事業環境および業績にも深刻な影響を与える可能性があります。
このため、当社はこれまでのサプライチェーン全体での省エネルギーとエネルギー効率改善によるCO2排出量削減の取り組みに加え、当社独自の新たな対策として「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」を掲げ、気候変動対策を経営の最重要課題として取り組んでいきます。
目標とKPI
- カーボンニュートラルビジョン2050の推進
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- 2030年ターゲット CO2総排出量 30%削減(2013年比)
- 2050年ビジョン カーボンニュートラル
- エコプロセスの実践
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- エネルギー有効活用の高水準維持
- 最先端省エネ技術の導入推進
- エコプロダクツ®の充実
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- 高機能鋼材の供給を通じた最終製品使用時における排出量削減への貢献
- エコソリューションによる貢献
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- 世界最高水準の省エネ技術の移転・普及による世界規模での削減への貢献
取り組みと実績
日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050
日本製鉄は脱炭素社会に向けた取り組みにおいて、「日本製鉄カーボンニュートラルビジョン2050」を掲げ、経営の最重要課題として諸対策を検討・実行します。
革新的技術開発によるCO2削減
当社は、カーボンニュートラルの実現に向け鉄鋼製造時のCO2ゼロエミッションを可能とする水素還元製鉄技術開発プロジェクト等の超革新的技術開発にも官民連携して挑戦しています。
気候変動問題への対応 ~ガバナンス・リスクマネジメント・目標と実績~
当社は持続的に事業を行うため、サプライチェーン全体での省エネルギーとCO2排出量削減およびエネルギー効率の改善により、気候変動の影響軽減に努めます。
気候関連リスク・機会への当社戦略 ~TCFDシナリオ分析~
当社は、気候変動シナリオとして1.5℃シナリオ、2℃シナリオ、4℃シナリオを選定し、2050年以降の中長期の時間軸でリスクと機会の選定・重要性の検討を行い、影響と戦略等を整理しています。
Scope3排出量削減への取り組み
当社は、当社の製造段階で発生するエネルギー起源CO2排出量だけでなく、自社のサプライチェーンにおける排出量削減にも取り組んでいます。
エコプロセス
当社は、生産活動・製造工程での環境負荷を低減し、限りあるエネルギーをすべてのプロセスで無駄なく利用する努力を続けています。
エコプロダクツ®
日本製鉄グループの製品は、設備の効率化や軽量化、長寿命化を通じて、省資源・省エネルギー・CO2排出量削減を実現し、環境負荷低減に貢献します。
エコソリューション
当社は、世界鉄鋼協会などの多国間、日中・日印の二国間などさまざまな形で世界的な省エネルギー・環境対策の取組みに積極的に参画しています。