環境調和型製鉄所の実現に向けて(和歌山地区)

ISO14001環境マネジメントを構築(1997年4月認証取得)
製鉄所長が掲げた環境方針のもと
全従業員が一体となった環境改善取り組みを展開中
環境方針
基本理念
関西製鉄所 和歌山地区は、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築に向け、地域社会および地球規模の環境保全と調和した事業活動と人材育成を推進する。
基本方針
- 1法、条例及びその他の要求事項を遵守し、社会規範に則って行動する。
- 2環境保全対策を推進し、良好な地域環境の創出に努める。
- 3地球環境保全に向けた取り組みを推進する。
- 1温室効果ガスの排出量削減をはじめ、地球環境保全に積極的に取り組む。
- 2環境負荷の軽減につながる製品の開発に努め社会に貢献する。
- 4資源循環型社会を目指し徹底的に省資源、副生品のリサイクルに取り組む。
- 5環境マネジメントシステムを定期的に見直し、継続的な改善を図る。
- 6情報開示に努め、社会とのコミュニケーションの深化を図る。
- 7全所員が環境保全活動をそれぞれの立場で自覚し一体となって推進するとともに、環境に精通した人材育成を行う。
環境管理体制

各種環境対策設備の設置

原料ヤードからの粉じん飛散防止のため、CPUコントロールによる自動散水を実施しています。

5~9月期の南系の風向きを想定し、近隣住宅地域に対して粉じん飛散低減効果の高い、風上側に設置しています。
環境モニタリングシステムの構築

「環境実態を把握することにより、よりよい環境の創出に努める」とともに、「製鉄所の環境改善への取り組み効果について確認して頂く」ため、和歌山県や和歌山市に測定データを送信するとともに、住民の皆様にも確認して頂けるようデータの開示を行っています。
省資源リサイクル、オゾン層保護、省エネルギー活動の推進

高炉スラグや製鋼スラグを所定の粒度に破砕整粒し、炉盤材やセメント原料としてリサイクルします。

製鋼スラグは、水と反応すると膨張する性質があり、路盤材には不向きでしたが、あらかじめ蒸気で十分に安定化させることで路盤材への利用を可能にしました。これは世界で初めて開発・実用化した高効率の加圧式蒸気エージング設備です。