チタンの特長
![[Ti]Titanium 原子番号22 原子量47.867](/product/img/titan_feature_im01.webp)
軽く、強く、錆びにくいことは、よく知られている特性ですが、それ以外の多彩な特性と、その実力についてはあまり知られていません。チタンは1790年に発見され、その後長い熟成時間を経て1948年に工業生産を開始した新しい金属です。埋蔵量が豊富で、生体親和性に富んでいるため人や環境に優しい金属であり、研究・開発していく中で様々な新しい可能性を見せてくれる素材です。

チタンと代表的金属との相対比較

チタンの加工性
- 1成形性
JIS 1種の場合、鋼・ステンレスとほぼ同一の道具、治具、機械で成形できます。深絞り性にも優れています。
- 2溶接性
シーム・スポット溶接は、ステンレスと同様の方法で大気中でも可能です。一般の溶接(TIG溶接が主体)については、アルゴン・ガス・シールドの必要性等、適正な溶接管理が必要です。溶接部腐食および応力腐食割れの心配はありません。

チタンの経済性

- 重量当たり単価は鉄・ステンレスより高価ですが、低比重のため体積当たりの差は軽減されます。
- また、高比強度・高耐食性により薄肉化も可能であり、メンテナンス費用の軽減によるライフサイクルコスト低減も考慮すると、十分なメリットを享受できます。
- 例えば建材製品(屋根・外壁)ではライフサイクルコスト低減によるメリットに加え軽量による施工の効率化や耐震強度の向上等の複合的なメリットがあります。
チタンの種類と規格
| 分類 | 代表成分 | 特徴 |
|---|---|---|
| 純チタン | JIS1種~4種 ASTM GR1~GR4 |
成形性良好(1種/GR1) 比較的高強度(4種/GR4、TS=700MPa) |
| 耐食型低合金 | Ti-0.15Pd Ti-0.05Pd Ti-0.5Ni-0.05Ru |
耐食性良好 |
| α型合金 | Ti-5Al-2.5Sn | 耐クリープ性、溶接性良好 |
| α+β型合金 | Ti-6Al-4V Ti-5Al-1Fe※ Ti-5Al-2Fe-3Mo※ |
時効硬化性あり、 冷間加工困難 |
| β型合金 | Ti-15V-3Al-3Cr-3Sn Ti-20V-4Al-1Sn※ |
時効硬化性あり、 冷間加工可能 |
- ※ 日本製鉄独自合金
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