錆発生のメカニズム

平面部の耐食性

地球の空気は21%の酸素を含みます。

このためほとんどの金属は、純金属では存在できず大気中の酸素と結びついた酸化物の状態にあります。

鉄は酸化物である"鉄鉱石"として存在するのが自然の姿です。

鉄鋼製品をつくるには鉄鉱石を炭素(コークス)で還元して"鋼(はがね)"にします。

しかし、そのままでは鉄が大気中の酸素と再び結合して酸化してしまいます。この鉄の酸化が「錆」という現象です。

錆発生のメカニズム

優れた品質特性
鉄はFeと電子()で構成されています。雨水などにさらされると、鉄表面に水分が吸着されます。
優れた品質特性
鉄表面の水分は、空気中にさらされているため、空気中にある酸素が水分に吸収されます。
優れた品質特性
水分と酸素は化学反応を起こすため、必要な電子を鉄内から取り込み、水分内には、OH-の陰イオンが生成されます。鉄Feは電子がとられ、Fe3+の陽イオンに変化し、水分中に溶け込みます。
優れた品質特性
OH-とFe3+が結合してFe(OH)3が生じ、その後、水分(H2O)が無くなり、錆(Fe2O3)が生じます。これが錆の発生メカニズムです。

防錆の方法

鉄の表面にバリアを形成し、錆発生の化学反応を防止することで錆の発生を防ぐことができます。従って、防錆の方法として鉄の表面に表面処理を施します。

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