アンボンドブレース®(耐震タイプ) × ブレース耐力・剛性の幅広い可変技術
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アンボンドブレース®(耐震タイプ) × ブレース耐力・剛性の幅広い可変技術
アンボンドブレースは軸力を負担する中心鋼材を鋼管とモルタル(座屈拘束材)で拘束することで軸方向の引張・圧縮ともに同等の安定した履歴特性をもつ耐震ブレースです。またアンボンドブレースはBCJ評定を取得済みであり、耐震設計の保有水平耐力計算(ルート3)においてBA*ランク材として使用可能です。
*BAは建物の変形性能を示す指標です。BA・BB・BC・BDがあり、BAは靭性が高く、BDは脆性的を意味します。靭性は粘り強さ、脆性は脆さです。
アンボンドブレースの構成
「アンボンドブレース」は日鉄エンジニアリング株式会社の
登録商標です。
ブレース耐力・剛性の幅広い可変技術
(耐震用アンボンドブレース BCJ評定ST0125-08)
アンボンドブレース(耐震タイプ) × ブレース耐力・剛性の幅広い可変技術のメリット
- 材質の選択可能必要耐力・剛性に応じて4種類の材質から選択が可能
- Ds値の低減・鉄骨重量の削減・ブレース構面数の集約BAランク材による効果
必要耐力・剛性に応じて4種類の材質から選択が可能
アンボンドブレースの耐震タイプの中心鋼材は、標準材質として4種類の材質から選択が可能です。
また中心鋼材について4種類の材質を用いて等価な耐力や断面積(剛性)として比較した場合、SN490Bに対して0.7~1.4倍程度の比率になり、建物機能や設計クライテリアに応じて、耐力や断面積(剛性)を調整することで耐震性向上やコストダウンが可能になります。
材質 | F値※(N/mm2) | |
---|---|---|
耐震 タイプ |
SN400B | 235 |
SN490B | 325 | |
BT-HT385B | 385 | |
BT-HT440B-SP | 440 |
※板厚40mm以下の基準強度を表しています。
耐力を等価とした場合の断面積比率
耐力 [kN] |
鋼材規格 | 断面積 [mm2] |
SN490Bに対する 断面積比率 |
---|---|---|---|
4,500 | SN400B | 19,200 | 1.38 |
SN490B | 13,890 | 1.00 | |
BT-HT385B | 11,730 | 0.84 | |
BT-HT440B-SP | 10,280 | 0.74 |
断面積(剛性)を等価とした場合の耐力比率
断面積 [mm2] |
鋼材規格 | 耐力 [kN] |
SN490Bに対する 耐力比率 |
---|---|---|---|
13,890 | SN400B | 3,264 | 0.73 |
SN490B | 4,500 | 1.00 | |
BT-HT385B | 5,347 | 1.19 | |
BT-HT440B-SP | 6,111 | 1.36 |
Ds値の低減・鉄骨重量の削減・ブレース構面数の集約
Ds値の低減
アンボンドブレースBAランク材と在来ブレース(BBランク材・βu>0.7)の比較を以下に示します。
(βu:水平力分担率)
柱及び梁の部材群としての種別 | |||||
---|---|---|---|---|---|
A | B | C | D | ||
筋かいの部材群 としての種別 |
アンボンドブレース BAまたはβu=0 |
0.25 | 0.3 | 0.35 | 0.4 |
在来ブレース BB|βu>0.7の場合 |
0.35 | 0.35 | 0.4 | 0.5 | |
在来に対するアンボンドブレースDs値低減効果 | 0.71 | 0.86 | 0.88 | 0.80 |
- 在来ブレースに対してDs値比率約0.7~0.9に低減可能です。
- 必要保有水平耐力の低減も可能になります。
鉄骨重量の削減
• BAランク材を使用することによって鉄骨重量の削減が期待できます。
ブレース構面数の集約
- Ds値低減、必要保有水平耐力の低減によりブレース構面数が集約可能です。
- また在来ブレースと同じ軸剛性のアンボンドブレースは、より大きな軸力を負担可能でありことから、ブレース構面数の集約が更に可能になります。
耐震性能グレード概念図*
アンボンドブレースを使用することにより冗長性の高い建物が実現可能になります。
※当社比
参考とした資料:JSCA(日本建築構造技術者協会)発行資料
ProStructでは、既存のパッケージのみならず、そのパッケージを基にしたニーズに合わせた技術協力が可能です。
導入ご検討される際は、ぜひご相談ください。