建材 [Structural steel]

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TN-X工法(中掘り拡大根固め杭工法)

TN-X工法は、高い信頼性を誇る鋼管と油圧式の拡縮掘削ヘッドにより確実に築造される拡大根固め部が一体となることで高い支持力性能を発揮することができる、低騒音・低振動・低排土の先端拡大根固め鋼管杭工法です。

建築分野において2005年6月付で国土交通大臣認定(鋼管径600~1200mm)を取得し、その後更なる開発により(一財)ベターリビングにおいて、2009年3月付で「最大くい径の追加(鋼管径1200mm超~1400mm)」、2010年8月付で「施工法の追加(鋼管径1200超~1400mm、最大施工深さ70m)」、 2015年2月付で「先端ずれ止め仕様の追加」の一般評定を取得しました。
本工法は大臣認定取得以来、同時沈設方式(中掘り方式)を中心として、大型物流倉庫、ホテル・マンション、文教施設などに多数の実績を有します。

特長

支持力性能

長期最大先端許容支持力17900kNの実現

杭先端に築造した拡大根固め部により、長期最大先端許容支持力17900kNを実現しました(拡大根固め部径2400mm、N=60の場合)。

長期最大先端許容支持力(N=60の場合)

(単位:kN)

根固め倍率
1.25 1.50 1.75 2.00
鋼管径(mm) 600 1700 2500 3400 4400
700 2300 3400 4600 6000
800 3100 4400 6000 7900
900 3900 5600 7700 10000
1000 4800 6900 9500 12400
1100 5800 8400 11500 15000
1200 6900 10000 13700 17900
1300 8200 11800 16000 17900【1.84】
1400 9500 13700 17900【1.71】 -

【】は根固め部径の上限 2400mmから決まる根固め倍率

施工性

鋼管杭は材料強度が高く、薄肉中空断面での設計が可能であるため施工性に優れ、また同時沈設方式(中掘り方式)の施工を行うことで杭を精度よく建て込むことが可能です。

施工状況の動画をご覧いただけます。

同時沈設方式施工手順例

上記は施工手順の一例であり、拡大根固め部の築造は杭径、杭長、地盤等の設計条件に応じた方法にて行います。

環境性

薄肉中空断面の鋼管杭を使用し、同時沈設方式(中掘り方式)の施工を行うことで、発生残土量の抑制が可能です。

※1 施工地盤によって排土量が増加することがあります。

※2 TN-X工法の施工は同時沈設方式(中掘り方式)とします。

品質管理

信頼性に優れる油圧式の拡縮掘削ヘッドを用いるため、拡大根固め部を確実に施工することが可能です。また、センタンアイシステム®を用いてリアルタイムに築造工程を管理することが可能です。

耐震性能

大口径(杭径1400mm)の実現と優れた変形性能

大口径である鋼管径1400mmの施工が可能であり、また鋼管杭は他材料と比べて優れた変形性能を有しているため、想定外の大地震時にも脆性破壊が起きにくい、「粘り強い」構造として高い耐震性能が発揮できます。

大臣認定・一般評定

国土交通大臣認定 2005年6月(鋼管径600~1200mm)

認定書(先端地盤:砂質地盤)
認定番号TACP-0171

認定書(先端地盤:礫質地盤)
認定番号TACP-0172

(一般財団法人)ベターリビング 一般評定

評定書(最大くい径の追加)
評定番号CBL FP003-08号

評定書(施工法の追加)
評定番号CBL FP002-10号

評定書(先端ずれ止め仕様の追加)
評定番号CBL SS001-14号

動画

施工状況の動画をご覧いただけます。

カタログ

TN-X工法(先端拡大根固め鋼管杭工法) (4.33MB)PDFファイル

  • TN-X工法とは
  • 適用範囲
  • 支持力性能
  • 施工
  • 優れた施工精度
  • 環境性
  • 品質管理
  • 杭先端仕様
  • 鋼管杭について
  • 大地震に備えて、基礎構造にも「2次設計」を
  • 大臣認定・一般評定

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