アルシート®
アルシートは、冷延鋼板にアルミニウムシリコン合金を溶融めっきしたもので、アルミニウムの錆にくさ、美しさと、さらには優れた耐熱性、熱反射性と、冷延鋼板のもっている機械的性質やその他の物理特性を合わせもった、魅力ある表面処理鋼板です。近年、この分野においても排気ガス規制対策としてステンレス鋼板に次ぐ素材の開発、コストダウン対策として安価な素材の要求、さらにアルシートの耐熱性に対するより高度な性能への要求が高まってまいりました。
当社では、多様化する市場のニーズに応えるため、このたび耐熱性、高温強度、変色および耐食性をさらに改良した商品を開発し、商品メニューに加えました。

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アルシート®およびステンレスアルシートの商品特性について
商品特性
| 商品 | 特性 |
|---|---|
| 種類(鋼材) | |
| アルシート® (冷延鋼板にアルミニウムシリコン合金を溶融めっきを施した鋼板) |
アルシートは、冷延鋼板にアルミニウムシリコン合金を溶融めっきしたもので、アルミニウムの錆にくさ、美しさと、さらには優れた耐熱性、熱反射性と、冷延鋼板のもっている機械的性質やその他の物理特性を合わせもった、魅力ある表面処理鋼板です。 |
| 耐候用ステンレスアルシートはステンレスの表面にアルミメッキを施した鋼板で、優れた耐食性を活かし、屋根等の外装建材や自動車のマフラーに使用されています。 |
製造プロセス
溶融アルミめっき工程

後処理
アルミめっきされた鋼板は、スキンパス、テンションレベラーにて調質、形状を向上させ、さらに耐食性、塗装性を付与するため後処理を行い、必要に応じ防錆油を塗布します。
熱処理
原板コイルは、熱処理炉内において、まず圧延油等の付着物を除去し、酸化物を除くなど、表面を清浄化すると同時に十分加熱して、再結晶等の材質調整を行います。
めっき
表面の清浄な鋼板を、アルミニウムを主成分とした溶融亜鉛めっき槽に浸漬し、めっきします。めっき付着量の調節はワイピング法で行うので、均一な付着量で美麗な表面が得られます。
アルシートの種類と耐熱特性
| 耐熱特性 | 種類 | |||
|---|---|---|---|---|
| 耐熱用 | 高強度用 | 高温耐変色用 | 高温耐変色用Ⅱ | |
| 耐熱用(℃) | 500~600 | 500~600 | 550 | 500 |
| 変色温度(℃) | 300~350 | 300~350 | 550 | 500 |
アルシート鋼管
「アルシ-ト鋼管」は「アルシート」を素材として高周波誘導溶接法により造管したものです。鋼の強さとアルミニウムの長所を合わせた耐熱性、耐食性の優れた鋼管として重用され、ステンレスに次ぐ素材として自動車の排気系鋼管(エキゾーストパイプ)に多用されています。
特長
外観
アルミ特有のきれいな表面肌です。ただし、外面の高周波溶接部はビードカットにより幅3mm位の鉄地が出ております。内面の溶接部は若干のビードの盛り上りがありますが、ご要望により、押しつぶしによる高さのコントロール(0.2~0.5mm)も可能です。
加工性
JISG3445機械構造用炭素鋼管STKM-11Aの加工性は得られます。
造管によるアルミめっき層への影響
造管加工によって素材鋼板のアルミめっき層はほとんど変わりません。
溶接部の耐食性
溶接部(外面)は、ビードカットにより鉄地が出ていますので塩水噴霧テストでは赤錆が早く出ます。一般的に自動車および耐熱用途には外面ビードカットのまま使用されているのが普通であり、機能上の問題はありません。
製造可能範囲

用途例
キッチン




屋外



リビング




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