構造用鋼管
近年、自然災害を踏まえた防災需要、設備の老朽化に伴う更新需要等を背景とする社会インフラの再構築ニーズが高まるとともに、併せてこの分野で使用される鋼管について高強度、高耐食性、高付着力、意匠性等、多くの機能が求められるに至っています。
当社は、上記のニーズに対応すべく、長年培った製造技術とともに鋼管の利用技術を加えて、優れた特性を備えた鋼管を開発・製造・販売しています。
同時に、多様なニーズに合ったソリューション提案により、お客様にとっての使用価値向上に取り組んで参ります。
高強度シリーズ
高強度の鋼材の使用により、板厚を薄くでき、構造物の軽量化が図れます。またこれに付随して運搬・架設の効率化、薄肉化による加工・溶接の効率化などのメリットが得られます。
STK540
引張強さ540N/mm2以上の高強度の鋼材を利用することで、板厚を薄くでき、 構造物の軽量化が図れます。
用途例
支柱、電車線柱、複合柱
STKT590
主に送電鉄塔に用いる高強度めっき用鋼管で、鉄塔のみならず柱状構造や橋梁等の溶融亜鉛めっきを施す構造物で高張力化を図る場合に最適です。

用途例
- 1送電鉄塔
- 2STマイクロパイル用鋼管
STマイクロパイル工法は、グラウト材を加圧注入し、節突起を設け付着性能を向上させた高張力鋼管と合成させる小口径場所打ち杭です。
地盤条件・施工条件に応じて、パッカー装置を用いてセメントミルクを加圧注入するタイプⅠと、高圧噴射式地盤改良(GTM)併用のタイプⅡが選定でき、自由度の高い設計・施工が可能です。
高耐食シリーズ
海浜部メンテナンスの塩害・排気ガス等の影響により、耐食性の観点からの必要性の高まりが見られます。併せて、鋼構造物のメンテナンス負荷軽減への要求が高まっているなか、当社は様々な商品を取り揃えています。
NSタフガルバ®
- NSタフガルバ®とは新日鉄住金と興和工業所が共同で研究開発した高耐食性めっきを施した防食鋼管です。
- 鋼管の内外面に溶融亜鉛アルミニウムで合金めっきを施します。(5%アルミニウム、1%マグネシウム添加)
特長
- 1内外面に溶融亜鉛アルミニウムで合金めっきを施すことにより耐食性に優れ、一般の亜鉛めっきの約3~6倍の耐食性があり、ライフサイクルコストが優れます。
- 2鋼管にめっきを施しながらも、塗装性に優れています。
- 3納期:基本3ヶ月(加工によっては+α)
- ※都度、要確認のこと

採用事例
北陸新幹線(糸魚川)のスリップジョイント電車線柱にてNSタフガルバ®が採用。

高耐候性鋼管

耐候性鋼は、初期は普通鋼と同様に錆が発生しますが、年月の経過とともにその錆の一部が緻密で母材に密着した錆となり、鋼材表面を保護し錆の進展が時間の経過とともに次第に抑制されます。
採用事例
当社耐候性鋼管が採用された、ゴルフ練習場の支柱
意匠性シリーズ
意匠性や施工性などが求められる照明柱、電車線柱などに使用される鋼管(テーパー鋼管・電車線柱用鋼管)を製造・販売しています。
テーパー鋼管
主に照明柱用に用いられるテーパーのついた鋼管です。ERWを600℃~700℃に加熱した状態でテーパー形状に成形するため、従来の製造法に比べ優位性があります。また、照明柱として使用する場合に問題となる基部の疲労強度を大幅に改善する技術を備えています。

特長
- 1鋼管形状の自由度が高い(鋼管内でのテーパー率の変更〔曲線も可〕、段付、鋼管内での肉厚変化)
- 2鋼管の縦溶接の信頼性が高い(全肉厚接合)
- 3寸法精度(外径、真円度)が高い
- U字リブ
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補強リブへの応力集中を緩和、疲労寿命が大幅に向上。高架上の照明柱など実績多。
電車線柱用鋼管
当社の構造用鋼管は電車線柱用としても使用されます。新設・リプレイスのいづれにも適した性能を有しており、北陸新幹線の電車線柱にも採用されています。


特長
- 規格
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STK540材を使用
- オプション
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- NSタフガルバ®
(SGめっき)髙耐食メッキを施した電車線柱で沿岸部等での耐食性能を有しています。
- スリップジョイント(ヨシモトポール株式会社)
組立型鋼管を採用した製品で、鋼管の特性を生かし、より良い施工性を実現しています。
- スリップジョイント式NSタフガルバ®
(SGめっき)電車線柱はヨシモトポール(株)・(株)興和工業所・新日鉄住金(株)の3社による共同特許出願済。
- NSタフガルバ®
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