ポリエチレン被覆鋼管
近年、ガス、石油、上下水道用のパイプラインや各種埋設配管の役割は、ますます重要になってきました。埋設配管の置かれる環境は、鉄道の電化、都市の住宅集中化、埋立て・造成による土質の不均一性などによって悪化の一途をたどってきました。さらに最近では、ビル配管内における鉄筋コンクリートとのマクロセル腐食も大きな問題として取りあげられています。土壌中の配管の腐食要因は、上記以外の要因も含めて複雑多岐にわたっており、埋設配管にはより完全な防食被覆が要求されます。
ポリエチレン被覆鋼管は、溶融ポリエチレンを押出被覆しており、ピンホールがなく、優れた化学的、電気的特性を有し、埋設用として最適です。広い寸法範囲の製品を製造しておりますので、広くご愛用ください。

特長
優れた化学的・電気的特性
ポリエチレンは、透水、吸水がほとんどなく、酸、アルカリ、溶剤などに対する耐薬品性にも優れています。
ポリエチレン被覆鋼管は、高い電気絶縁抵抗の値を示し、経時的な変化もありません。したがって、埋設環境の条件が悪くても、鋼管が腐食されることはほとんどなく、電気防食を施工する場合でも、通電量が少なくて済むので維持費を低減することができます。
安定した品質
ポリエチレン被覆鋼管は、新鋭設備と最新技術を駆使して生産されます。生産ラインは、前処理から最終検査まで連続しているので安定した品質が得られます。
各種試験、検査はもちろん、自動ホリディディテクターもオンライン化されており、品質保証体制は万全です。
幅広い製造可能範囲
ポリエチレン被覆鋼管は、クロスヘッドダイ製造方式により、広い寸法範囲の製造が可能です。また、用途や配管の接続方法に応じて、一層あるいは二層被覆の選択ができます。
用途に応じた効果的な被覆構造
ポリエチレン被覆鋼管に使用しているアンダーコートは、防食性と密着性に優れており、粘着剤型と接着剤型とがあります。また、ポリエチレン被覆鋼管には、一層型と二層型とがあり、これらの組み合わせによって、ニーズに応じた効果を十分に発揮させることができます。
現地防食作業が容易
ポリエチレン被覆鋼管は、配管現場における防食施工が確実で簡便です。
種類および記号 寸法・被覆仕様
| 旧JIS G3469の種類の記号 | 商品名 | JIS G 3477の種類の記号 | 被覆 | アンダーコート | 色 | 規格 JIS G |
被覆の構成 | 製造可能範囲 長さ(単位m) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| P1H | NS-PEL®-3XF | PE1H | 一層 | 接着剤 | 黒 | JIS G3477-2 |
![]() |
9.0〜12.2 |
| NS-PEL®-3XF | P3X-M | 黒 | JIS G3477-1 | 9.0〜12.2 | ||||
| P2S | NS-PEL®-2SE | PE2S | 二層 | 粘着剤 | 緑 | JIS G3477-2 |
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5.5~12.2 |
用途例
ガス導管

海底配管

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