拡頭リング工法®
拡頭リング工法®は、工場製作の拡径部材である拡頭リングを施工後の杭頭に設置し、内部にコンクリートを充填することによって杭頭部を一体化する杭頭剛接合工法です。拡頭リングは、外径が杭径の1.35倍径~1.75倍径、長さが杭径の0.5倍・0.75倍の外鋼管とダイアフラムおよび定着鉄筋で構成されています。また、杭に大きな引張軸力が作用する場合には、杭内鉄筋を併用することもできます。定着鉄筋・杭内鉄筋共にSD490、D41まで適用可能であり、大きな杭頭耐力を期待できる工法です。
(一財)日本建築総合試験所ー性能証明工法/第9回国土技術開発賞受賞工法

特長
1. 高耐力と優れた変形性能
地震力に対して大きな耐力と高い変形性能を有する杭頭接合構造です。
2. 杭頭過密配筋の解消
杭より大径の拡頭リングに定着鉄筋を配置するので、基礎梁接合部の過密配筋を解消できます。
3. 品質の向上と工期の短縮
定着鉄筋の現場溶接が不要なため品質が向上し、かつ現場工期の短縮も図れます。
4. 高い構造信頼性
耐力性能や構造ディテール、適用範囲等が明確であり、高い構造信頼性を有しています。
仕様
構造概要(鋼管杭の場合)

- ※設計状況に応じて杭内鉄筋を設置
施工状況


適用範囲
| 適用杭 | 外鋼管径 | |
|---|---|---|
| 適用杭種 | 最大杭径 | |
|
1800mm | 杭径の1.75倍径・1.5倍径・1.35倍径 (ただし2400mm以下) |
|
1200mm | 杭径の1.75倍径・1.5倍径・1.35倍径 |
寸法例
| 杭径Dp(mm) | 拡頭リング寸法(mm) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1.75倍径仕様 | 1.5倍径仕様 | 1.35倍径仕様 | |||||||
| 外鋼管 | ダイアフラム | 外鋼管 | ダイアフラム | 外鋼管 | ダイアフラム | ||||
| 外径 | 板厚 | 板厚 | 外径 | 板厚 | 板厚 | 外径 | 板厚 | 板厚 | |
| 800 | 1400 | 12 | 22 | 1200 | 12 | 22 | 1100 | 12 | 22 |
| 1000 | 1750 | 16 | 28 | 1500 | 12 | 22 | 1350 | 12 | 22 |
| 1200 | 2100 | 16 | 28 | 1800 | 16 | 28 | 1600 | 12 | 22 |
- ※各諸元は「拡頭リング工法設計指針」により決定します。
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