2023/11/30
日本製鉄株式会社
住友商事株式会社
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)と住友商事株式会社(以下、住友商事)は、ブルネイシェル社(Shell社50%、ブルネイ政府:50%の石油開発会社、以下、BSP)と10月2日、現地ブルネイ・ダルサラーム国(以下「ブルネイ」)において、継手加工した油井管の供給に関して、10年間の契約期間延長に合意しましたので、お知らせします。
日本製鉄と住友商事は、ブルネイでの原油・天然ガス生産の大手であるBSPへ、過去50年以上の長期にわたってエネルギー開発用のシームレス油井管を納入してきました。2014年以降は油井管継手(*1)加工サービスを含めた油井管供給に関する契約に基づき、ブルネイ現地雇用への貢献と油井管の現地供給を目的に、油井管継手加工会社VAM®(*2) BRN SDN BHD(以下VAM® BRN=日本製鉄60%、住友商事30%、Vallourec Tubes S.A.S 10%)を設立しました。住友商事は、VAM® BRNに隣接した敷地に在庫管理を含むサプライチェーンマネジメント管理会社SC Tubular Solutions (B) Sdn Bhd (以下「SCTSB」)を設立し、ブルネイ現地雇用の創出やジャストインタイムでの油井管の供給に貢献してきました。
今回の契約期間延長は、日本製鉄と住友商事による高性能の製品開発やサプライチェーンマネジメントによるトータルソリューションの提供によって実現したものと考えております。
天然ガスおよびLNGは、トランジションエネルギーとしてカーボンニュートラル社会実現に向けた重要な役割が期待されています。また、昨今では地政学リスクの高まりにより、エネルギーセキュリティーの重要性が再認識されています。日本製鉄と住友商事は、本事業を通じ、ブルネイの発展に貢献していくとともに、日本をはじめとするアジア地域へのエネルギーの安定供給に取り組みます。
(*1) 継手:油井管と油井管をつなげるネジの部分。圧力がかかる状況下でもガスが漏れないために高度な技術で製造されている
(*2)「VAM®」:日本製鉄とVallourecが共同開発しているシームレスパイプの特殊継手のブランド名
【VAM® BRNの概要】