2022/01/05
日本製鉄株式会社
2021年は、これまで進めてきたハード・ソフト両面での諸対策が功を奏し、過去最高利益更新の目途が立ち、収益力が大きく改善しました。しかしながら、本体の国内製鉄事業が過去最高利益を更新するに至っておらず、大きな課題を残しています。当社が、総合力世界No.1の地位を回復するためには、2つのことを実現していかなくてはなりません。
まず1つ目は、2025年に向けて、連結事業利益6,000億円を確実に出す収益力を確立し、長期的には、「グローバル粗鋼1億トン、連結事業利益1兆円」の体制を構築していくこと。
2つ目は、ゼロカーボン・スチールで世界をリードすることによって、新しい時代におけるトップメーカーとしての確固たる地位を確立することです。
以上、2つのことを実現し、総合力世界No.1へ復権し、社会から信頼され、活力と創造性にあふれる、真に強い会社へ発展していくことを、将来ビジョンとして掲げたいと思います。
いかなる環境下においても連結事業利益6,000億円を確保できる収益力を、遅くとも2025年には確立していくことを当面の実行目標といたします。連結事業利益6,000億円は、2021年度の在庫評価益を除いた、実力ベースの利益とほぼ同じレベルであり、構造改革の効果を積み上げていくことで、十分に達成可能です。安定生産、設備エンジニアリング力・設備管理力の強化、ひも付き価格のもう一段の是正、そして、構造改革の断行により、実現を図って参ります。
本年を総合力世界No.1に向けた発展のスタートの年とすべく、従業員、労働組合、協力会社、海外を含むグループ各社の皆さんと共に、心新たに全力を尽くして参りたいと思います。