タイにおける棒線二次加工事業会社の統合について
2012/10/02
新日鐵住金株式会社
タイにおける棒線二次加工事業会社の統合について
新日鐵住金株式会社(以下「当社」)は、タイにおける棒線二次加工事業会社であるSteel Processing (Thailand) Company Limited(以下「SP」)及びNippon Steel Bar & CH Wire (Thailand) Company Limited(以下「NBCタイ」)について2013年1月を目途に統合することとし、これを受けて当該事業会社二社は10月1日に合併契約を締結致しました。
なお、統合会社の会社名は、NIPPON STEEL & SUMIKIN Steel Processing (Thailand) Company Limited(以下「統合会社」)とし、当社の連結子会社となる予定です。
1.経営統合の目的
SPは1997年に旧住友金属工業株式会社の子会社として、NBCタイは2006年に旧新日本製鐵株式会社の子会社として、それぞれ設立されました。以来、この二社はともに高い技術・品質・デリバリー対応力を有する棒線二次加工事業会社として、タイ市場において日系自動車メーカー、機械部品メーカー等お客様の成長・発展をサポートして参りました。
当社としては、今後も成長が見込まれるこの市場において、需要の的確な捕捉及び、より効率的な経営体制の確立を狙いとして、両子会社の統合をすることと致しました。
統合会社は、当社及び出資者である棒線二次加工メーカー各社による技術・品質面でのバックアップを受けながら、高品質な棒線二次加工製品を生産致します。生産能力は、冷間圧造用鋼線84千㌧/年、磨棒鋼18千㌧/年と、東南アジアの日系棒線二次加工メーカーの中で最大規模となります。その能力と品質対応力を活かして、さらに拡大・高度化していくお客様のニーズに的確に応えて参ります。
2.経営統合の要旨
(1)経営統合の方法
タイの法令に従った新設合併(Amalgamation)の方式を採ることとし、統合会社設立と同時にSP
及びNBCタイは解散し、全資産・負債を統合会社に継承致します。
尚、統合比率は、
SP : NBCタイ = 1 : 0.55
と致します。
(2)経営統合の日程
2012年10月 SP、NBCタイ間で合併契約締結
2013年 1月目途 NIPPON STEEL & SUMIKIN Steel Processing (Thailand) Co., Ltd.発足(*)
(*) 必要な政府許認可、債権者保護手続きの完了を条件とする
3.統合会社の概要
(1)名称 | NIPPON STEEL & SUMIKIN Steel Processing (Thailand) Co., Ltd. |
(2)本社所在地 | タイ王国ラヨーン県イースタンシーボード工業団地内(現SP所在地) |
(3)事業内容 | 冷間圧造用鋼線及び磨棒鋼の製造・販売 |
(4)資本金 | 5.71億バーツ |
(5)出資比率 | 新日鐵住金株式会社58.91%、住友商事株式会社10.76%、松菱金属工業株式会社4.96%、宮崎精鋼株式会社4.96%、株式会社サンユウ4.96%、日鉄住金精鋼株式会社2.65%、豊田通商株式会社4.26%、株式会社メタルワン3.55%、鈴豊精鋼株式会社2.84% タイ住友商事会社 2.15% |
(6)生産能力 | 冷間圧造用鋼線 84千㌧/年 磨棒鋼 18千㌧/年 |
(参考)SPとNBCタイの概要
SP | NBCタイ | |
事業内容 | 冷間圧造用鋼線並びに磨棒鋼の製造・販売 | 冷間圧造用鋼線の製造・販売 |
設立年 | 1997年 | 2006年 |
所在地 | タイ王国ラヨーン県イースタンシーボード工業団地内 | 同左 |
代表者 | 稲葉眞一 | 永瀬勝典 |
資本金 | 3.41億バーツ | 2.3億バーツ |
株主構成 | 新日鐵住金株式会社75.9%、住友商事株式会社16.7%、日鉄住金精鋼株式会社4.1%、タイ住友商事会社3.3% | 新日鐵住金株式会社28%、松菱金属工業株式会社14%、宮崎精鋼株式会社14%、株式会社サンユウ14%、豊田通商株式会社12%、株式会社メタルワン10%、鈴豊精鋼株式会社8% |
総資産(2011年末) | 17.9億バーツ | 12.4億バーツ |
従業員数(2012年6月末) | 142名 | 110名 |
生産能力 | 冷間圧造用鋼線 44千トン/年 磨棒鋼 18千トン/年 |
冷間圧造用鋼線 40千トン/年 |
(お問い合わせ先)総務部広報センター TEL:03-6867-2135, 2977
以上