キャリア入社2人に聞く

多様なバックグラウンド持つ人を生かす土壌
真のグローバル化、脱炭素化に挑戦

(日経電子版広告特集の内容を加工したものです)

(左)森倫夫さん 法務部 国際法務室 上席主幹/(右)藤井尋也さん エネルギー技術部 エネルギー機械技術室 主査
(左)森倫夫さん 法務部 国際法務室 上席主幹/(右)藤井尋也さん エネルギー技術部 エネルギー機械技術室 主査

日本製鉄は6月、USスチールとのパートナーシップを成立させた。総合力世界ナンバーワンの鉄鋼メーカー実現に向け、大きな一歩を踏み出した同社は、キャリア採用も強化している。新たなステージに飛び込み挑戦する社員2人の声を通じ、同社の強み、日本製鉄で働く魅力などを紹介する。

自分自身も成長することに期待

――これまでの経歴と、日本製鉄にキャリア入社した動機を教えてください。

大学卒業後、自動車会社と外資系EC(電子商取引)会社で法務・知財法務の仕事に従事しました。2社での経験を通じ国際的な業務への関心が高まるとともに、グローバルに事業展開しているといわれる企業は数あれど、真の意味で主体的に海外事業を遂行している企業はそれほど多くないのではと思うようになったのです。

働きながら米コロンビア特別区弁護士という資格は取得しましたが、もっと法務の地力をつけたいと転職を意識し始めた頃、『日本製鉄の転生』という書籍に出合いました。もともと、日本の製造業を支える鉄鋼業界に興味があったことに加え、同書で日本製鉄の法務の人たちの活躍を知り、入社を決めました。

藤井尋也さん
藤井尋也さん
エネルギー技術部 エネルギー機械技術室 主査
エネルギー会社、製紙会社を経て2023年9月に入社
藤井

高等専門学校卒業後、エネルギー会社に就職しました。石油精製装置の運転に従事していましたが、そこでの大学院卒の同期や先輩たちの仕事ぶりを見ているうちに、自分には足りないものがあると感じたんです。進学のために一念発起して退職。最終的に修士課程を修了しました。修了後は製紙会社に入社し、工場の発電設備の運転管理や省エネ関係の業務に従事していました。

日々の業務にそれなりに満足していましたが、エンジニアとしてもっと大規模で複雑な装置に関わりたいという思いが膨らんできていました。そんな時、以前見た新日鉄(当時)君津地区でのシステム構築を取り上げたテレビ番組を思い出したんです。システム自体も記憶に残っているのですが、こういう人たちが経営層にも技術者にも現場のオペレーターにもいる会社なら、自分自身もより成長できるのではないかと日本製鉄への入社を決めました。私は岩手出身で、ラグビーで有名な新日鉄釜石を子どもの頃から知っていたのも影響したかもしれません。

これまでの経験や知識を生かせる環境

――入社前後で、会社のイメージは変わりましたか。

藤井

社内を知る知人からは「役所やぞ」と言われていたのですが(笑)、入社してみると至って普通です。キャリア採用だからと色眼鏡で見られることもなく、皆さん好意的に接してくれて、早い段階で会社になじむことができました。私の入社後約1年の間に、同じ部署にキャリア採用で3人が入社しました。経験はバラバラでも自分の知識や経験を生かしながら、皆さんの合意の下、同じ方向を目指して仕事をしようという雰囲気があります。

森倫夫さん
森倫夫さん
法務部 国際法務室 上席主幹
自動車会社、外資系EC会社を経て2024年9月に入社

歴史の長い会社なので、企業文化や人間関係になじめるか当初は心配していました。加えて、私は人見知りで萎縮しがち。ところがある日、それを察した上司から「生え抜きの人と同じように働いてほしいから採用したのではない。これまでの経験に基づくあなたの視点や意見を述べてほしい」と言われたんです。心配は杞憂(きゆう)でしたね。

新日鉄と住友金属の統合をはじめ合併などを経てきたことで、さまざまなバックグラウンドを持つ人がいます。むしろ多様な文化を受け入れることに慣れている会社だと感じています。

経験したことのない業務にチャレンジ

――現在の仕事について教えてください。また、どんな時にやりがいを感じますか。

入社して1年ほどは、国内法務室で投融資関連のプロジェクトなど国内の幅広い案件に取り組んできました。9月に国際法務室に異動し、USスチールとの連携業務をメインに北米・欧州事業に関する法務事案に携わっています。

USスチールは歴史ある上場企業であったので、しっかりした組織があり、法務部門も優秀なメンバーがそろっています。法務の基本的な価値観は近いと感じていますが、USスチールの成長戦略を実現していくためには、両者の法務部門が密に連携し、一体となってさまざまな課題解決に取り組んでいくことが必要になってくる。私自身はもちろん、日本製鉄としても経験したことのない業務が多く、新しい仕事にチャレンジできることにやりがいを感じています。

USスチールのモンバレー製鉄所エドガー・トムソン地区(米ペンシルバニア州)
フェアフィールド製鉄所鋼管工場(米アラバマ州)

左)USスチールのモンバレー製鉄所エドガー・トムソン地区(米ペンシルバニア州)、右)フェアフィールド製鉄所鋼管工場(米アラバマ州)

CO2削減に向け水素製造設備を設計

藤井

他の業界同様に、鉄鋼業界もカーボンニュートラル社会の実現に向け取り組んでおり、「COURSE50(コース50)」プロジェクトを進めています。高炉で鉄鉱石の還元剤として使われている石炭コークスの一部を水素系ガスに置き替えて、製造過程での二酸化炭素(CO2)排出を削減する高炉水素還元製鉄技術です。日本製鉄は2030年までに、高炉水素還元1号機の実機化を目指しており、私はプロジェクトで使用する、水素を製造する設備の機械系の設計を担当しています。

  • 「COURSE50」=CO2 Ultimate Reduction System for Cool Earth 50/新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究開発プロジェクト「環境調和型プロセス技術の開発」で進められ、現在は「グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用」プロジェクトの研究開発項目の一つとして取り組んでいる。
「Super COURSE50」の開発が進められている試験炉(日本製鉄 東日本製鉄所君津地区構内)出典:NEDO 製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト
「Super COURSE50」の開発が進められている試験炉(日本製鉄 東日本製鉄所君津地区構内)出典:NEDO 製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト

入社してまもなく設備建設プロジェクトの担当になりましたが、それまでは設備を動かす立場だったので、当初は勝手の違いに戸惑いました。会社としても、1時間当たり7万5000立方メートルという大量の水素を製造する設備を保有するのは初めてです。27年1月の稼働を目指し、関係する人たちと話し合いながら仕事を進める毎日です。実際に設備が動くのを見たら、大きな達成感を味わえるでしょうね。楽しみです。

リモートと出社を使い分けられる職場

――ワークライフバランス、働く環境について教えてください。

藤井

部署ごとに忙しさの波はありますが、皆さんワークライフバランスは取れていると思います。私も先日、3連休に1日休暇を足して海外旅行に行きました。家では家事の中で料理を担当していて、毎日「おいしい」と食べてくれるのでうれしいです。

私も料理担当なのですが、水曜までは週末に作りためておき、木金は前日に作っています。朝、子どもを学校に送っていくのも私の担当で、娘の同級生に囲まれながら楽しい時間を過ごしています。仕事自体は確かに忙しいですが、リモート勤務を組み合わせるなど、働き方のフレキシビリティーはありますね。

藤井

私たちの職場も、リモートと出社をうまく使い分け、メリハリをつけて仕事しています。

森倫夫さん 藤井尋也さん

製鉄所の安定稼働への責任実感

――将来の抱負を聞かせてください。

若手法務人材の育成も重要課題のひとつ
若手法務人材の育成も重要課題のひとつ

日本製鉄は今、幅と厚みを持つ強靭(きょうじん)な事業構造への進化を目指し、海外事業の深化・拡充、原料事業として鉱山への権益投資などに取り組んでいます。これまで経験したことのない新たな課題に直面することも多く、法務面の検討結果が案件の成否を左右することもあります。そうした課題の解決に貢献できるよう今後も挑戦を続けていきます。

弊社の法務のDNAは、法務面からの支援を通じ、「事業部門とともにビジネスを推進する」ことです。相談しやすい、一緒にやり遂げる法務を意識しており、経営と法務の距離が近く、これほど事業部門と密に連携して仕事を進めている法務は珍しいと感じています。キャリア入社した今の私にとっては、事業知識・理解を深めることが大きなチャレンジ。将来的には、経験を生かして知的財産に関する法務などにも関わりたいと思っています。

藤井

弊社の使命は鉄鋼製品の安定供給。そのベースにあるのが、製鉄所の安定稼働です。その中でも私の所属するエネルギー部門は、製造工程で使用するガス・蒸気・電気・水といったインフラのほぼ全て管轄しています。火力発電設備については、全製鉄所を合わせると電力会社に匹敵する規模のものを保有しています。供給に支障を来たすと製鉄所全体に影響が及ぶ大きな責任を実感しています。

建設中の水素製造設備の現場で
建設中の水素製造設備の現場で

今、新たな事業に使う水素の製造設備を担当していますが、エネルギー部門としては将来的に高効率の発電設備の建設や、高炉のような大きな排出源に対して適用するような大規模なCCS(二酸化炭素回収・貯留)の実用化にも挑戦する必要があります。一方で、既存設備を高い次元で維持管理し安定操業することも必要です。そのためにも、現場の知見や操業データをデータベース化し活用するなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する仕事にも携わっていきたいですね。

世界的プレゼンスを発揮できる会社

――日本製鉄の強みを含め、転職を考えている人たちにメッセージをお願いします。

会社全体に通底しているのは真面目さです。現場・現物を確認した上で、論理的な思考に基づいて検討を積み上げ、正しい決断を導くことにこだわりがある会社だと思います。鉄鋼業界は大きな装置産業なので、一つの決断が非常に大きな意味を持つ。現場だけでなく間接部門でもそうしたスピリッツが浸透していることが強みだと実感しています。

藤井

確かにそういう面もあり、意思決定が慎重だとも言えます。ただし、今は熾烈(しれつ)な競争に勝ち残るためにさまざまな変革に挑戦しているところで、キャリア採用の増加・拡大もその一環でしょう。組織がエネルギッシュに変わっていく中でチャレンジしたい人には、お勧めです。技術や知識の固まりのような人たちがたくさんいることも魅力ですよ。納得できる転職活動になることを祈っています。

日本の製造業で、世界的プレゼンスを発揮できる企業は必ずしも多くないのではないでしょうか。日本製鉄は、総合力世界ナンバーワンの鉄鋼メーカーを目指すからこそ、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちの知恵や視点を必要としているのだと思います。私たちとともにチャレンジしましょう。