日本製鉄のGXスチール「NSCarbolex Neutral」を使用した鋼管杭が、北海道電力 泊発電所の安全対策工事に初採用
日本製鉄株式会社
日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)が提供するGXスチール*1「NSCarbolex® Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル*2)」を使用した鋼管杭が、北海道電力株式会社(以下、北海道電力)が実施する泊発電所の安全対策工事のうち、漂流車両流出防止工事において採用されました。施工は清水・岩内建協共同企業体が担当します。鋼管杭へのNSCarbolex Neutralの採用は、日本製鉄として初めての事例になります。
現在、泊発電所の安全対策工事として、津波の引き波による国道229号線上の車両流出を防ぎ、漂流物が発電所に悪影響を及ぼさないよう、茶津湾に鋼管杭を設置する工事が進められています。鋼管杭は、鉄の高い靭性と衝突耐力に加え、コスト・工期の両面で本工事に最適な素材として採用に至りました。鋼管杭の打設は2026年3月に開始予定です。


2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」では、「GX2040ビジョン」や「地球温暖化対策計画」と一体的に、エネルギーの安定供給、経済成長、脱炭素の同時実現が掲げられています。原子力発電所は、エネルギーの安定供給を支える重要なインフラであると同時に、運転時にCO2を排出しない電力として、脱炭素社会の実現においても重要な役割を担っております。
こうした背景のもと、本プロジェクトは、北海道電力、清水・岩内建協共同企業体および日本製鉄が連携して、原子力発電所の安全性向上と脱炭素社会の実現に貢献するものであり、今回のGXスチール採用は、インフラ分野、とりわけ高い信頼性が求められる土木構造物において、施工品質と環境価値の両立を目指す取り組みが一歩前進したことを示すものです。
NSCarbolex Neutralは、民間分野における採用が着実に拡大してきておりますが、国土交通省の「新技術情報提供システム(NETIS)」にも登録がなされるなど、今後、公共分野においても更なる活用拡大が期待されています。
日本製鉄は、引き続きNSCarbolex Neutralの提供を通じて、お客様の脱炭素化・競争力向上、そしてカーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでまいります。
*1 GXスチール
鉄鋼メーカーによる追加的な(スコープ1の)直接的排出削減行動による大きな環境負荷の低減があり、排出削減行動に伴う環境価値を一定のプレミアムとして経済価値化することを前提に、削減証書とともに供給する鋼材。
※GXスチールの定義についての詳細は、日本鉄鋼連盟「GXスチールガイドライン」を参照ください。
*2 NSCarbolex Neutral
日本製鉄が実施した追加性のある削減プロジェクトによるGHG(Greenhouse Gas、温室効果ガス)排出削減実績量を組織内でプールし、その削減実績量を任意の製品に配分して証明書と共に供給される鉄鋼製品であり、一般社団法人日本鉄鋼連盟が制定するガイドラインに準拠しています。 NSCarbolex Neutralを購入したお客様は、証明書に記載のGHG排出削減量を、お客様が算定する組織レベルの排出量(GHGプロトコル スコープ3 カテゴリー1)からの控除およびお客様が算定する製品レベルでの上流排出量からの控除として報告することができると解釈しています。