製品・技術サステナビリティ

「大阪万博コロンビア館」に高意匠性鋼板「FeLuce」および「ブリキ」の内装材が採用

日本製鉄株式会社

 大阪・関西万博(以下、大阪万博)のパビリオン コロンビア館の内装材(VIPルーム背面パネル・装飾)に、日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)の高意匠性鋼板「FeLuce®(フェルーチェ)」※1(ヘアライン調 電気めっき鋼板)および「ブリキ」※2が採用されました。

 コロンビア館では、建屋躯体に用いられた日本製鉄とNSハイパーツ株式会社が共同で開発した「NSスーパーフレーム工法®」に加えて、内装材として両商品が採用されました。
 金属素材本来が持つ美しさと高い質感を有する「FeLuce」を壁一面に組み込むことで空間を上質に演出するとともに、そこに、クリスタル柄と鋳物風柄の「ブリキ」製の壁掛けオブジェを配置することで、コロンビア館のモチーフである「氷」のイメージを表現しています。容器用素材として使用されることが多いブリキを「錫めっきの輝度・外観」という視点で内装材向け意匠材として拡販していく新たなスタートを切ったと認識しております。
 また、大阪万博が目指す「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」に沿ったものとして、建屋躯体には、日本製鉄が提供するマスバランス方式を適用したGXスチール※3「NSCarbolex® Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル)」※4が採用されており、鋼材の製造プロセスにおいて発生するCO2の削減にも貢献しています。

  1. ※1FeLuce

    「FeLuce」は、めっき層自体に意匠性を付与するという画期的な製法により生まれた新しい鋼板です。素材の表面に、塗料やフィルムなどを付加していく従来の手法ではなく、金属素材本来が持つ美しさと機能性を両立するとともに、エコで無駄のない商品に仕上げており、2020年度グッドデザイン賞を受賞しています。

    日本製鉄の社会におけるCO2排出量削減に寄与する高機能製品・ソリューション技術を総称するブランド「NSCarbolex Solution」の対象商品であり、お客様の製造プロセスにおける後工程省略につなげることができます。

  2. ※2ブリキ

    「ブリキ」は、缶詰や飲料缶などの容器に長年使用されてきた錫めっきを施した鋼板です。
    今回、ブリキの薄く、軽く、加工がしやすく、輝度が高い特徴を、最新のアートデザインと融合させ、まったく新しいタイプの内装壁掛けオブジェを提案し、採用に至りました。

  3. ※3GXスチール

    経済産業省主催「GX推進のためのグリーン鉄研究会」とりまとめ(2025年1月23日)で定義された「グリーントランスフォーメーション推進のためのグリーン鉄」を指しています。

  4. ※4NSCarbolex Neutral

    日本製鉄が実施した追加性のある削減プロジェクトによるGHG(Green House Gas温室効果ガス)排出削減量又はCO2排出削減量を組織内でプールし、その削減量を任意の製品に配分して証明書と共に供給する鉄鋼製品であり、一般社団法人日本鉄鋼連盟が制定するガイドラインに準拠します。
    NSCarbolex Neutralを購入したお客様は、証明書に記載のGHG排出削減量を、お客様が算定する組織レベルの排出量(GHGプロトコル Scope 3 category 1)からの控除及びお客様が算定する製品レベルでの上流排出量からの控除として報告することができると解釈しています。

【物件概要】

1 物件名 大阪万博パビリオン コロンビア館
2 施主 プロコロンビア
3 設計 株式会社MORF建築設計事務所
4 施工 阪根産業株式会社
5 工期 2024年9月着工、2025年3月竣工
6 素材 FeLuceブラック、ブリキ(SPTE)

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