チタン箔による防食工法が第二回インフラメンテナンス大賞優秀賞を受賞

2018/08/09

新日鐵住金株式会社
日鉄住金防蝕株式会社


チタン箔による防食工法が第二回インフラメンテナンス大賞優秀賞を受賞


 新日鐵住金株式会社(以下「新日鉄住金」)と日鉄住金防蝕株式会社(以下「日鉄住金防蝕」)は、「明治期に建造された鋼製灯台への長期耐久性防食仕様の適用」へのチタン箔による防食工法への取り組みが評価され、国土交通省他主催の第二回インフラメンテナンス大賞優秀賞を5月16日に受賞し、本日表彰されました。

 インフラメンテナンス大賞は、日本国内の社会資本のメンテナンス(以下「インフラメンテナンス」)に係る優れた取り組みや技術開発を表彰し、ベストプラクティスとして広く紹介することにより、我が国のインフラメンテナンスに関わる事業者、団体、研究者等の取り組みを促進し、メンテナンス産業の活性化を図ると共に、インフラメンテナンスの理念の普及を図ることを目的としています。賞は、国土交通省、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、防衛省が合同で実施しています。

 受賞対象となった取り組みは、明治30年に建造され120年経過した上部鉄造、下部コンクリート造の掛塚灯台です。これまで、海岸地帯の厳しい腐食環境の下、歴史的価値がある鉄板とリベット結合形状を維持する為に繰り返し補修工事を行って来た経緯に対し、今回の改修では塗装の弱点となる鋼材端部や形状変化部含めた全面にチタンを貼り付ける「チタン箔防食工法」が採用され、防蝕機能である環境遮断での耐久性向上(60年超)、今後のメンテナンスの省力化、ライフサイクルコストの低減(既存の1/2)及び鋼板成分の確認容易性をも兼ね備えたこと(可逆性の確保)が評価されたものです。また、波及効果としてメンテナンスの省力化及びライフサイクルコストの低減では道路標識柱地際防食、可逆性の確保として善光寺/重要文化財の経蔵や富岡製糸場/国宝での木造の耐震補強定着部への展開も評価されました。

 チタンは耐久性に優れ、軽く、強いといった様々な特性のある素材です。新日鐵住金と日鉄住金防蝕は、この度の受賞を糧として、今後も海洋土木部門をはじめとした様々な分野で、ライフサイクルコストを低減し、更なる長寿命化を実現して安心・安全な災害に強い社会基盤の構築に貢献する製品を提供してまいります。



(お問い合わせ先)
総務部広報センター TEL:03-6867-2977
チタン・特殊ステンレス営業部建材室 TEL:03-6867-5635
日鉄住金防蝕株式会社エンジニアリング事業部技術部 TEL:03-5858-6127    

以 上





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