ウジミナス社の執行体制等について

2016/05/26

新日鐵住金株式会社

ウジミナス社の執行体制等について

　当社の持分法適用会社であるブラジルのUsinas Siderúrgicas de Minas Gerais S.A. - Usiminas（以下、「ウジミナス社」）は、ブラジル経済の低迷に伴う厳しい事業環境が継続する中、2014年9月に就任したホメルCEOの下で、同社クバトン製鉄所の上工程休止等の構造対策をはじめとする収益改善施策に取り組んで参りました。

　また、ウジミナス社は、10億レアル（約300億円）の増資による資本増強や主要取引銀行との間での債務再編など、財務体質の改善に向けた取組みをホメルCEOが中心となって鋭意進めていたところであります。

　こうした中、2016年5月25日（ブラジル現地時間）に開催された同社取締役会において、セルジオ新CEOをはじめとする執行部門の選任が決議されました。

　しかしながら、上記の通り、ウジミナス社においては、増資の着実な実行に向けた諸手続きや銀行との債務再編交渉が重要な局面を迎えているところであり、当社と致しましては、こうした状況における執行体制の大幅な変更は、同社の再建に向けた努力を危うくし、同社及び同社のステークホルダーの共同の利益に反するものと考えます。

　更に、同取締役会においては、当社の事前の同意がない中で、CEOの選任等が決議されました。これは、当社とテルニウム・グループとの事前の合意に基づいてCEO等を選任すべき旨を定めるウジミナス社の株主間協定に明らかに反するものと当社は考えております。

　当社は、上記取締役会の決議は無効であると考えており、同決議の取消しを求めるなど、必要な法的措置を講じて参ります。

以　上

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