名古屋製鐵所コークス火災事故 再発防止対策の完了およびNo.1コークス炉等の操業再開について
2015/10/08
新日鐵住金株式会社
名古屋製鐵所コークス火災事故
再発防止対策の完了およびNo.1コークス炉等の操業再開について
昨年9月3日に発生いたしました名古屋製鐵所のコークス火災事故により、地域の皆様をはじめ関係者の皆様には多大なるご迷惑、ご心配をおかけいたしました。改めて、深くおわび申し上げます。
弊社では、事故後すみやかに、学界および産業界において優れたご知見を有する社外有識者を交えた「コークス事故対策委員会」を設置し、事故の原因究明と再発防止対策の策定を行い、本年4月7日に内容を公表いたしました。
今般、同委員会の提言に基づき弊社が検討・立案した再発防止対策を全て完了する見込みとなりましたので、ここにご報告申し上げます。また、対策実施状況につきましては、同委員会のメンバーでありました社外有識者の方々にも確認いただいております。
(再発防止対策の内容) 詳細別紙(PDF 437KB)
・『3重の対策』(事故の直接原因に対する対策)
第1の対策:炭槽(*)内での石炭の異常な温度上昇を防止する対策(炭槽内石炭温度60℃以下管理等)
第2の対策:温度の高い石炭を炭槽内に混入させない対策(高温炭分離槽の設置等)
第3の対策:万一、炭槽内で石炭が発熱しても延焼させない対策(炭槽内への散水設備等の設置)
・間接要因に対する対策
防災マネジメントの強化(体制の強化・情報共有の促進・初動対応力の強化・危険予知活動の充実)
標準化および運用の強化(DAPS設備(*)に関する標準類整備等)
防災教育の充実・風化防止(防災重要機器・標準類の重点教育、「防災の日」設定等)
(*)炭槽 : コークス炉に装入する石炭を一時的に貯炭する設備
DAPS設備 : コークスの原料となる石炭に調湿・分級・塊成処理を行う設備
これらの対策の完了をふまえ、弊社では事故発生以降、休止しておりました同製鐵所のNo.1コークス炉とDAPS設備につきまして、10月19日(予定)から順次、操業を再開したいと考えております。また、操業再開時には、弊社ホームページにて改めてその旨を公表いたします。操業再開につきましては、万全の準備を行い、徹底したリスク排除を行うことにより、安全・円滑な立上げを図っていく所存です。
なお、昨年の停電事故・黒煙発生に対する再発防止の3重の対策につきましても、2015年8月をもって完了しておりますので、併せてご報告申し上げます。
弊社は一連の事故を真摯に反省し、地域の皆様、お客様、その他関係者の皆様からの信頼を回復することができるよう、全社をあげて、今後も安全・安定操業に取り組んでまいります。社会からの信用・信頼を大切にし、鉄づくりを通じて、地域、そして社会の発展に貢献するという社の経営理念の実現に向け、会社一丸となって努力してまいります。これらの弊社の取組みにつきまして、ご理解を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
(お問い合わせ先) | 本社総務部広報センター | TEL:03-6867-2135, 2146, 2977,5807 |
名古屋製鐵所総務部人事総務室 | TEL:052-603-7024 |
以 上