2013年 年頭にあたって(社員向けトップメッセージ:社長兼COO 友野 宏)

2013/01/04


新日鐵住金株式会社

2013年 年頭にあたって
(社員向けトップメッセージ:社長兼COO 友野 宏)

 新会社がスタートして3ヵ月、皆様それぞれ特別の感慨をもって、この新しい年を迎えられたことと思います。10月1日から一緒になって働いていただいて、戸惑いもあり、かつ新しい人間関係も作らなければならないという中で、とりわけ本社部門や支社・支店の皆様には、ご苦労をおかけしていることと思います。宗岡会長兼CEOと製鉄所、製造所の現場を歩き、本社や支社・支店の皆様とお会いして、活気に満ちているという印象を受けています。良いスタートが切れたと思っていますし、この新しい会社が素晴らしい会社になれるという確信を深めております。


  我々の置かれた経済環境と取り組むべき課題について、二点申し上げたいと思います。

 一つ目は、2012年度の収益の上積みです。足元の環境は極めて厳しい状況にあります。販売環境が厳しい中、営業部隊にはさらなる奮闘を期待しますが、こういう時は、製造部隊を中心として、思い切った合理化を積み上げることが大切です。安全と安定操業を基本として、さらなるコストダウンをお願いいたします。コーポレート・管理間接部門は、しっかりとサポートをしてください。併せて、在庫のコントロールをはじめとするキャッシュフロー対策にも、しっかりと取り組んでいただくようにお願いいたします。

 変化の激しい状況が続きます。2012年度は、残り3か月ではありますが、関連する部門がコミュニケーションを一層密にして、統合のシナジーも十分に取り込んで、総力を結集して、収益改善に取り組んでいただくようにお願いいたします。

 二つ目は、中期計画の策定と実行のスタートです。私たちは、この2、3年を生き抜くために統合したのではありません。長期の視点で収益をあげ、世界の鉄鋼業をリードして社会の発展に貢献するために統合したのです。皆さんには、ものごとを考える時には、常に長期的視点にたつことを意識していただきたいと思います。10年先、20年先に会社や、自分が今やっている仕事がどうあるべきかを考え、そのうえで3年、2年、単年度と時間軸を定めて取り組みを考え、実践していただきたいと思います。
 新日鐵住金がやるべきことは、ものづくりの会社として、お客様、社会のニーズに応える製品を、誰にも負けないコストと品質で提供しつづけること、これに尽きます。これが収益力ナンバーワン、そして総合力世界ナンバーワンになる唯一のアプローチであると考えます。中期計画は、信念をもって、勇気をもって実行しなければ成し遂げられない、密度の濃い内容でなければなりません。統合して選択肢が増えたことを武器にし、この厳しい環境をチャンスととらえて、前向きに取り組んでいきたいと思います。これらを成し遂げるために心がけていただきたい四つのことが、いつも申し上げている、お客様重視、現場が第一、変革と実行、そして安全、健康とコンプライアンスです。

 労働組合におかれましては、まず旧両社の連合会が、会社の統合からわずか一カ月で組織統合いただいたことに、感謝申し上げます。厳しい環境の中で、全社一丸となって成長を持続させるには、良好な労使関係が必要不可欠です。引き続きのご理解ご支援をお願いしたく存じます。

 新日鐵住金グループにおける製鉄、エンジニアリング、化学、新素材、システムソリューションのそれぞれの分野、ならびに協力、関係会社の皆様をふくめてグループ全体でシナジーを発揮して、ものづくりの力を通じて社会の発展に貢献してまいりましょう。新日鐵住金グループの全従業員と、グループを支えていただいている全ての人が、一年の終わりに振り返って、全力を出し切っていい仕事ができた、統合してよかったなと、お互いに云いあえる年にしたいと思います。

以 上




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