線材管理室の佐原さん、卓越した技能者(現代の名工)に

2013/11/07

線材製品の品質管理を支えてきた卓越した技能
 厚生労働省では、2013年度の卓越した技能者(通称「現代の名工」)150人を選出しました。当所からは、スチールコードなどの線材製品の品質管理業務に携わっている線材管理室の佐原進さん(64歳)が、髪の毛より細い極細ワイヤ内部に隠れる微細な品質異常原因を見つけ出す卓越した技能を持つ中間製品検査工として選ばれました。表彰式は、11月7日に東京・リーガロイヤルホテル東京において行われ、受賞者を代表して佐原さんが表彰状を受け取りました。

 佐原さんは、1968年に釜石製鐵所に入社以来、45年間にわたって線材および線材製品の品質解析業務に携わり、表面から内質のすべてにわたって品質判定・解析を行い改善に結びつける、卓越した技能を有しています。特にスチールコードの極細ワイヤから超微細介在物の有無を、ハンド作業の試験片(サンプル)研磨により判定する技能は、全社でも類を見ないレベルにあります。こうした佐原さんの卓越した技能で、品質改善提案に結びつけ、極細・高強度ワイヤの分野で他社の追随を許さない品位獲得に大きく貢献してきました。2011年には「線材品質の匠」として、君津スチールマイスターにも認定され、現在は自身の持つ技能を後進へ伝承すべく、人材育成活動に尽力しています。

 佐原さんは現代の名工に選ばれた感想を次のように話しています。
「受賞のご連絡をいただいた時は、私でいいのかなというのが率直な思いでした。今は私が受賞することで、これまで支えてくださった上司や先輩など、多くの皆さんへの恩返しになると思っています。自分の持っている技能を後輩に確実に伝え、線材製品の品質向上に貢献していきたいと思います」。



     

 栄えある現代の名工に選ばれた佐原さん

 

 藤野所長に受賞の報告


 卓越した技能者制度
1967年に創設され、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰するもので、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し、技能者の地位と技能水準の向上を図ることを目的としています。





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