熱延粗ミルリフレッシュ工事完了 サイジングプレス順調に稼働

2001/05/25

熱延工場では、平成10年から粗圧延機のリフレッシュ工事を進めてきましたが、3月中旬のサイジングプレスの稼働で一連のリフレッシュ工事をすべて完了しました。
サイジングプレス設備は、粗圧延前にスラブ幅を成品の注文サイズにあわせて縮小する設備で、当所ではプレスの微調整が可能なスタートアンドストップ方式を採用しています。
同設備は、従来のVSB(バーティカル・スケール・ブレーカー)という縦型圧延機と比較して、最大135ミリであった縮小幅を最大300ミリまで拡大することができる。このスラブ幅の拡大化によって、ホットコイルの単重が現行の21・5トンから約3.4トンアップ。従来よりもスラグ幅設計の自由度が増し、大幅な余剰材減少や生産性向上を実現する。また、スラブ頭尾部の幅調整には独自のプレス方法を適用して幅変動を減少させ、板幅精度の向上も可能としました。
同設備は昨年12月からの数回のテスト圧延を経て、3月19日に最大圧下量135ミリでプロパー圧延として順調な立ち上がりを見せていますが、今後は最大幅圧下量の拡大を早期に達成するとともに、幅変動スラブの受け入れ拡大を推進していく予定です。
熱延工場では、この工事完了によって、省エネおよび歩留向上、製鋼-熱延間の生産弾力性の向上を実現し、今後は薄板製品の一層の品質・コスト競争力の強化が期待されています。


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