市村産業賞「本賞」を受賞  ~環境負荷低減型超ハイテン橋梁ケーブル用鋼線材の開発~

2015/04/23
当所線材管理室・疋田主幹、君津技術研究部の真鍋主任研究員が受賞
 
 当社は「環境負荷低減型超ハイテン橋梁ケーブル用鋼線材」の開発で、公益社団法人新技術開発財団より、第47回(2014年度)市村産業賞「本賞」を受賞しました。市村産業賞は、優れた国産技術を開発することで産業分野の発展に貢献・功績した技術開発者を表彰する伝統と権威ある賞です。なかでも最上位賞である「本賞」受賞は、鉄鋼製品としては初のことです。(第44回に旧新日本製鐵株式会社として、LSI用新型高機能銅ボンディングワイヤの開発で受賞)

 受賞者は、進藤孝生社長(事業経営者として)、本社・棒線技術部の谷田部比呂志主幹、当所線材管理室の疋田尚志主幹、君津技術研究部の真鍋敏之主任研究員の4人で、表彰式は4月23日に都内のホテルで行われました。(表彰式には進藤社長に代わって、宮坂副社長が出席しました)

 従来、長大橋に使用するワイヤは、鉛パテンティング処理によって製造されてきましたが、生産性や環境負荷の面で課題がありました。当社は熱間圧延直後に、溶融ソルトに浸漬する鉛フリーの世界で唯一の「直接パテンティング処理」(以下、「DLP®処理」)設備を君津製鉄所に作り、環境負荷が低く生産性の高い、高強度鋼線材を開発しました。今回の表彰では、当該技術を活用した鋼線材の優れた生産性、性能により、橋梁の設計自由度の拡大と施工期間の短縮に今後さらなる貢献が期待できる点などが評価されました。

 なお、当社棒線事業部では、昨年10 月よりSteeLinC®ブランドの下、当社の高い製品・利用加工技術の活用拡大を通して、国内外のお客様における「高強度・軽量化」「工程省略・易加工性」「環境対応」ニーズにお応えし、世界経済の成長や循環型社会の構築に貢献すべく取り組んでいます。



市村産業賞本賞を受賞した皆さん(写真左から線材管理室・
疋田主幹、宮坂副社長(進藤社長代理)、本社棒線技術部・
谷田部主幹、君津技術研究部・真鍋主任研究員)


市村産業賞本賞の記念牌





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