株式会社富士シヤフトの子会社化と住金精鋼株式会社との合併について
-冷間鍛造用鋼線の製造拠点を全国展開します-
2010/11/26
- 住友金属工業株式会社
- 株式会社住友金属小倉
当社グループの特殊鋼棒鋼・線材分野を担う株式会社住友金属小倉(以下、住金小倉)は、本日、株式会社富士シヤフト(以下、富士シヤフト)の株主である小木曽工業株式会社他から、富士シヤフトの株式を取得することで合意しました。この株式取得で富士シヤフトは住金小倉の子会社になります。その後2011年2月1日に、住金小倉の子会社である住金精鋼株式会社(以下、住金精鋼)と富士シヤフトは、住金精鋼を存続会社として合併する計画です。
合併後の新しい住金精鋼は、この合併で、特殊鋼二次加工分野の製造拠点を全国的に展開することとなり、本年10月に完成した住金小倉の製鋼プロセス革新投資*1とあわせて、当社グループはお客様への品質・納期対応力を向上させます。
記
1.背景と狙い
住金精鋼と富士シヤフトはいずれも特殊鋼二次加工メーカーで、主に自動車向け構造用部品の素材となる冷間鍛造用鋼線(CHQ*2鋼線)を製造しています。特殊鋼二次加工メーカーにとって、時間単位での製品納入などの短納期ニーズを満たすために、お客様の近隣に立地することが重要です。今回の合併で、従来の住金精鋼の大阪府、福岡県の拠点に富士シヤフトの静岡県が加わり、国内各地のお客様の短納期ニーズに応えることが可能になります。
CHQ鋼線の母材である冷間鍛造用線材(CHQ線材)には、高清浄性、加工性や疵保証等の高い品質が必要です。住金小倉は、今年10月に完成した新しい製鋼プロセスを戦力化して、この高い品質要求に応えます。新しい住金精鋼は、住金小倉と協力して、CHQ鋼線の競争力を強化してまいります。
2.今後のスケジュール(予定)
2010年12月上旬 | 住金精鋼、富士シヤフト株主総会(合併契約承認) | |
2011年02月01日 | 合併(効力発生日) |
*1) |
住友金属ニュースリリースをご参照ください。 |
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*2) |
Cold Heading Quality |
<参考>各社の概要
1.株式会社住友金属小倉
(1)主要事業 | 特殊鋼棒鋼・線材の製造、販売 | |
(2)本社所在地 | 福岡県北九州市小倉北区許斐町1 | |
(3)代表者 | 代表取締役社長 加藤 芳充 | |
(4)製造拠点 | 福岡県北九州市 | |
(5)資本金 | 27,000百万円 | |
(6)主要株主および持株比率 | 住友金属工業株式会社(100%) | |
(7)従業員数 | 1,192名(2010年3月31日現在) |
(2)株式会社富士シヤフト
(1)主要事業 | 冷間鍛造用鋼線、引抜磨棒鋼の製造、販売 | |
(2)本社所在地 | 静岡県沼津市大塚1100 | |
(3)代表者 | 代表取締役社長 小木曽 誠 | |
(4)製造拠点 | 静岡県沼津市 | |
(5)資本金 | 150百万円 | |
(6)主要株主および持株比率 | 小木曽工業株式会社(68.4%)ほか | |
(7)従業員数 | 50名(2010年9月20日現在) |
(3)住金精鋼株式会社
(1)主要事業 | 冷間鍛造用鋼線、引抜磨棒鋼、ビードワイヤ、線材製品の製造、販売 | |
(2)本社所在地 | 大阪府堺市堺区出島西町1 | |
(3)代表者 | 代表取締役社長 木村 和成 | |
(4)製造拠点 | 大阪府堺市、福岡県北九州市・久留米市 | |
(5)資本金 | 360百万円 | |
(6)主要株主および持株比率 | 株式会社住友金属小倉(71.4%)ほか | |
(7)従業員数 | 232名(2010年3月31日現在) |
(CHQ鋼線からつくられる冷間鍛造部品)
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以 上