ブラジル鉄鉱石輸送におけるリオ・ティント社とのコンビネーション輸送ならびに新造大型鉄鉱石船輸送契約の合意について

2004/06/08

日鉄海運㈱の船舶

新日本製鐵株式会社(社長:三村 明夫)は、原料輸送船隊整備の一環として、これまでブラジル鉄鉱石など大西洋を中心とした遠距離ソースの長期安定輸送と運賃競争力向上を目的とした諸対策に取組んで参りました。

今般、当社とリオ・ティント・シッピング社(Rio Tinto Shipping、本社メルボルン、社長:リンゼイ・ダブ、リオ・ティント100%株式保有)は、当社連結子会社である日鉄海運㈱との間で、日鉄海運㈱が保有する船舶を活用した、コンビネーション輸送(共同配船)に関して合意に達しました。両社のコンビネーション輸送により、本船の空船率が大幅に低減し、効率的で競争力ある長期安定輸送が可能となります。また本件は「当社-リオ・ティント社間の包括的提携に関する基本合意」(H16年4月7日既発表)に基づく共同検討の成果であり、本合意により両社の更なる関係強化が図られるものと期待しております。

 また、当社は、ブラジル鉄鉱石輸送に関して、30万トン超大型船の受入れが可能な大分製鉄所・君津製鉄所の港湾設備を最大限に活用した世界最大級の超大型鉄鉱石船のシャトルベースでの導入を検討して参りました。既に㈱商船三井と合意済みの32万トン型1船の導入に加えて、今般更に2船の超大型船(32万トン/30万トン)の建造並びに長期傭船について、㈱商船三井、川崎汽船㈱との間で合意に達しました。

当社は、現在年間11百万トンのブラジル鉄鉱石・ペレットを購入しており、先般リオドセ社(Companhia Vale do Rio Doce、本社リオ・デ・ジャネイロ、社長:ホジェール・アニエリ)との間で、鉄鉱石を10年間にわたり年間7百万トン確保するための長期購入に関して基本合意したところであります(H16年5月17日既発表)。上述のリオ・ティント・シッピング社とのコンビネーション輸送、並びに30万トン型大型鉄鉱石船の導入により、ブラジル鉄鉱石など大西洋ソースの原料調達について、長期安定輸送と一層の運賃競争力向上が図られるものと考えております。

 なお、豪州鉄鉱石・石炭など近距離ソースである太平洋水域からの原料輸送に関しましても、当社は、23万トン型大型鉄鉱石船7隻、多港揚げ費用削減を目的とした名古屋製鉄所向け10万トン型バルカー6隻の長期傭船契約を、邦船各社と締結しており、継続的に運賃競争力向上を推進しております。

連絡先 広報センター 3275-5021

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