当所のゼロエミッションの取り組みが「2012愛知環境賞金賞」を受賞
2012/02/16

大村愛知県知事(左)と記念写真に納まる宮坂所長

参加者に内容説明する渡辺資源化推進グループリーダー
2月15日、「2012愛知環境賞」の表彰式が名古屋市のローズコートホテルで開催され、当所のゼロエミッションに向けた総合的な取り組みが、「金賞」を受賞しました。
当社は循環型製鉄所を目指し、製鉄インフラを最大限活用したリサイクル・ゼロエミッションを全社で推進しています。当所では、製鉄過程で発生し、これまでリサイクルが困難であったスラッジ類などの廃棄物の完全リサイクル技術を開発・実用化し、一貫製鉄所でのゼロエミッション体制を確立しました。これにより、廃棄物の大幅な削減とともに、製鉄業を始めとする幅広い業界への波及効果が期待できることが高く評価されました。
「愛知環境賞」は、愛知県が2005年に開催された「愛・地球博」に併せて創設した表彰で、資源の循環や環境負荷の低減を目的とした、企業、団体等の先駆的で効果的な技術・事業、活動を表彰するものです。今回は48件の応募があり、当所は最優秀の金賞を受賞しました。当所の受賞は、2005年の第1回表彰で「中部における使用済み容器包装プラスチックのリサイクル事業」で金賞を受賞して以来、2回目の受賞になります。
○受賞案件:一貫製鉄所ゼロエミッション化に向けた総合イノベーション事業
○内 容:
・年間数千㌧発生するリサイクル困難な水処理スラッジの完全リサイクル化
冷延メッキ工程水処理スラッジの完全リサイクル化(業界初)
自家発電設備水処理スラッジの減容化および完全リサイクル化
・油含有スラッジ類の燃料化
・ロール研磨屑のリサイクル化
○効 果:
・難処理スラッジの埋立て処分量の削減。リサイクル率ほぼ100%のゼロエミッ
ション体制確立。
・スラッジ中の鉄分回収(鉄分換算約5千㌧/年)による鉄鉱石使用量の削減。
・焼却炉補助燃料の削減と大幅な省エネルギー(CO2削減)の実現。