ラクニカンジョイント®

ラクニカンジョイント®は、鋼管杭・鋼管矢板の現場溶接接合に替わるものとして開発した機械式継手です(楽にかん合することからラクニカン®と命名)。このラクニカンジョイント®を現場接合に用いて、安定した品質の確保、施工工期の短縮、作業負荷を軽減することで、建設コストの縮減に貢献します。

(一財)土木研究センター:建設技術審査証明取得(建技審証 第0115号 平成29年1月更新)
(一財)沿岸技術研究センター:港湾関連民間技術の確認審査・評価取得(評価証 第08002号 平成26年4月更新)

特長

1. 全強の現場継手(現場接合の高品質化に貢献)

天候や施工者の技量に左右されず全強接合ができます。
(ラクニカン付き鋼管は継手のない鋼管と同等以上の耐力・変形性能を有します)

2. 大径・厚肉でも簡単接合(工期短縮に貢献)

鋼管サイズに関わらず1箇所10~15分程度の接合時間となります。

3. 接合作業が簡単(誰でもどこでも接合可能)

継手を挿入してセットボルトを締め込むだけです。
特別な技量や資格は必要ありません。水中接合の実績もあります。

4. 施工管理が簡単(接合箇所の全数検査)

セットボルトの締め込み深さを深さゲージで確認するだけです。
接合確認や施工管理に特別な検査機器などは不要です。

構造概要

ラクニカンジョイント®は、「ピン継手」「ボックス継手」「荷重伝達キー」「セットボルト」で構成されています。ボックス継手は、その内面円周溝に、荷重伝達キーと称する円弧状の板が複数個(円周方向に分割)格納されており、セットボルトの回転によって進退する構造となっています。ピン継手は、ボックス継手の溝と相対する位置に、外周円周溝が切削された構造です。
上側鋼管に工場円周溶接されたボックス継手を、下側鋼管に工場円周溶接されたピン継手に挿入した後、セットボルトを回転させることでボックス継手に格納していた荷重伝達キーをピン継手の溝に入り込ませ、継手部材を一体化して鋼管の接合を完了します。このあと、セットボルトの締め込みを確認することで、ラクニカン接合の全数検査が容易に行えます。
また、継手部材外面に「回転抑止キー」を配置することで、施工時の回転トルクを伝達できます。なお、振動・打撃工法に適用する場合は、セットボルトのゆるみ防止対策を施します。

構造概念図

施工手順

①位置合わせ②挿入③セットボルト締め込み④接合完了⑤接合確認(全数検査)

製造範囲・適用工法

製造範囲

鋼管径 φ400mm~φ1600mm
(一段型はφ400mm~φ1200mm)
鋼管板厚 9mm~30mm
(一段型、SKK400は9mm~19mm、SKK490は9mm~14mm)
鋼管鋼種 SKK400(SKY400)、SKK490(SKY490)

適用工法

  • 打撃工法・バイブロハンマ工法・埋め込み杭工法
  • ガンテツパイル®(鋼管ソイルセメント杭工法)
  • ジャイロプレス工法®(回転切削圧入工法)
  • NSエコパイル®(回転杭工法)

一段型は打撃工法やこれに類する工法は対象外とします。

回転杭、斜杭施工の場合は事前のご相談をお願いします。

カタログ

日本製鉄の鋼管杭・鋼管矢板工法 (4.82MB)PDFファイル

  • 工法
    • NSエコパイル®
    • ガンテツパイル®
    • RSプラス®
    • TN-X工法(TNX®工法)
    • ジャイロプレス工法®
    • 水中ストラット工法
    • 鋼管矢板基礎
  • 周辺技術・高強度鋼管
    • 杭頭合成構造 ハイブリッド鋼管杭工法
    • 杭頭拡張構造 拡頭リング工法
    • 機械式継手 ラクニカンジョイント®
    • 機械式継手 Hi-SHJ®
    • 突起付き鋼管 圧延突起付き鋼管
    • 突起付き鋼管 溶接成形突起付き鋼管
    • 高強度鋼管杭 NSPP®540
    • 高強度鋼管杭 570N級高強度鋼管杭

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