2012年度 入社式・社長メッセージについて
2012/04/02
- 住友金属工業株式会社
住友金属工業株式会社は、本日4月2日(月)、大阪本社で、総合グループ新入社員(97名)、鹿島製鉄所をはじめとする各製鉄所・製造所で基幹グループ新入社員(226名)の入社式を行いました。
1.入社式概要(総合グループ)
(1)日時:2012年4月2日(月)11:30~11:45
(2)場所:大阪本社
(3)出席者: 友野社長、本部副社長、戸﨑副社長、小塚副社長、三木副社長
堀田専務執行役員、松野常務執行役員
2.新入社員数(4月入社定期採用)
本年 | 昨年 | ||
総合グループ | 事務系 | 28名 | 25名 |
技術系 | 69名 | 71名 | |
合計 | 97名 | 96名 | |
基幹グループ | 226名 | 247名 |
3.社長挨拶内容(要約)
(1)はじめに
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。心から歓迎申し上げます。
本日、97人の新しい仲間を迎えることができ、本当に嬉しく思います。どうか皆さんの若い力をのびのびと発揮して頂き、活躍されることを期待しています。
(2)住友の企業家精神
住友金属には100年以上にわたるものづくりの歴史、資産があります。その根底には今日まで400年の間、脈々と受け継いできた住友の事業精神があります。この磨き抜かれた住友の事業精神、世界でも他社には類を見ない、非常に長い間受け継がれてきた企業家精神が流れている会社に、皆さんは入社したのだということを充分に認識してください。
(3)当社の経営を取り巻く環境
今年は、大きな成長・回復の見込めない厳しい年になりそうです。しかし、鉄鋼業は中長期的に世界レベルで見て成長産業です。鉄は人類の幸福のために必須の材料であり、BRICsをはじめとする開発途上国の経済が発展するにつれて、世界の鉄鋼需要は今後確実に伸びていきます。
(4)新日本製鐵との経営統合
本年度は、当社にとって大きな飛躍の年になります。本年10月に新日本製鐵株式会社と経営統合して、新日鐵住金株式会社として新しい一歩を踏み出す予定です。その準備作業は極めて順調に進んでいます。
新日本製鐵株式会社も、長年にわたって、世界の鉄鋼業を牽引し、日本産業の発展に大きく貢献してきた企業であり、両社の力を融合すれば、日本国内での競争力は一層強化され、海外においても、広く・深く・スピーディーに事業を積極的に展開していけることは確実です。新しくスタートする新日鐵住金株式会社は、粗鋼の生産規模は世界第2位ですが、収益、技術、コストそして、意思決定や業務執行のスピード、お客様からの評価、環境や社会への貢献など、規模以外の分野で、総合力世界No.1の鉄鋼メーカーになることを目指しています。
新日鐵住金株式会社で働くことは、皆さんの活躍する舞台がよりグローバルになるということであり、日本と世界経済の発展に貢献する会社の新たな歴史を築いていくということでもあります。大きな目標に向かって、ともにチャレンジしてきましょう。
(5)新入社員に望むこと
新入社員の皆さんに心がけて頂きたいことを4点申し上げます。
1点目は、「信頼される人になって頂きたい」ということです。これは当社が「信頼される会社」であるためのベースです。
2点目は、「自分の担当分野では世界の誰にも負けないという、強い使命感、気持ち、情熱で仕事にチャレンジしてください」ということです。明るく、元気に、そしてプロとしての力を存分に発揮してください。
3点目は、「組織で仕事をする」ということです。誰しも迷う時、あるいは困る時は必ずあります。一人で抱え込まず、皆で相談しながら乗り越えていきましょう。
4点目は「安全と健康」です。当社はものづくりの会社であり、「安全と健康」はその根幹です。皆さんはいずれ何十人、何百人という部下の命と生活を預かる立場になります。「安全と健康」に対する感度を上げて、しっかりと修行をしていただきたいと思います。
(6)終わりに
最後になりますが、私の体験に基づいた言葉を皆さんに贈りたいと思います。「現場は宝の山、掘るも掘らぬも皆さんの腕次第」。現場とは、物事が実際に起きている場所のことです。ものづくりの現場だけでなく、営業・経理・総務など、当社で働く全ての人たちにとっての現場があります。間接的な伝聞情報に頼るのではなく、積極的に現場に出かけていって、五感を総動員してファクトを自分の感性で把握して、仕事に取り組んで欲しいと思います。
当社は皆さんが活躍できる大きな舞台と成長できるチャンスをたくさん用意しています。皆さんもどうかのびのびと力を発揮し、チャレンジして頂いて、幸せになって頂きたいと思います。そして、国内外のお客様への貢献はもとより、日本及び世界経済の発展と豊かな社会の創造に向けてともに頑張っていきましょう。
以上