「SMart BEAM床工法」が性能証明(評定)を取得
- 北海道で適用第一号物件を建設しました -

2011/12/08

  • 株式会社タツミ
  • 住友金属工業株式会社

 株式会社タツミ(本社:新潟県三条市、社長:山口紳一郎、以下タツミ)は、住友金属工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:友野宏、以下住友金属)と共同で、木造軸組みの建物2階の床面を支える新しい床組み工法「SMart BEAM床工法」を開発し、本年7月、財団法人日本建築センター(以下、日本建築センター)(*1)の評定(BCJ評定-LW0024-01)を取得しました。その第一号物件が北海道帯広市で建設されましたのでお知らせします。

 木造軸組みとは、建物を柱と梁、筋交いなどで支える工法で、梁の材料は主として集成材(小さな角材を貼り合わせてつくる木質材料)が用いられます。その柱と梁の接合部を金物で接合する方法を金物工法といいます。タツミの「テックワン金物工法Ⓡ」は、信頼と実績を重ね、お客様から好評を頂いています。

 「SMart BEAM床工法」は、集成材梁と、住友金属の一般構造用溶接軽量H形鋼「SMart BEAM®」(以下、SMB)梁の両方を使う工法です。その特長は次の三つです。
①断面強度が高く梁せいを低くできる
北隣敷地の日照を確保するための北側斜線制限ルールで、建物を敷地北側に寄せて建てられない場合、集成材より断面積あたりの強度が高いSMB梁を用いると、梁せい(梁の上端から 下端までの寸法)を低くしその分だけ軒を低くできるので、敷地の北側を有効利用できます。

②経年変化がない
木材は経年変化します。集成材梁の床は、長期間経過するとドアなどの開閉に不具合がおこる場合があります。SMB梁は鋼材なので経年変化がほとんどありません。特に、今後のトレンドと期待されるスケルトンインフィル住宅(*2)や大空間の居間等を設計する上で必要なロングスパンの床組みに適しています。
③集成材による金物工法と同様の施工性を持つ

 SMB梁を接合するSMB-TEC金物と、テックワン金物の間には取付ボルト穴寸法に互換性があり、同等の施工性能があります。テックワンの実績ある金物を使って施工可能です。

 日本建築センターの一般評定により、「SMart BEAM床工法」は、設計者が個々に構造実験などで接合部の安全性を証明する必要がなくなるとともに、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」の求める耐震性能を満たしたことが証明されました。
タツミと住友金属は、この評定取得と第一号の実績を受けて、関東の工務店様から「SMart BEAM床工法」を積極的に提案していきます。

 

SMart BEAM梁(イメージ)    (第一号物件 全景)

注)
*1:財団法人日本建築センターは、国土交通大臣の指定を受けて、新しく開発された建築技術や建築材料の性能を評価し、証明する指定性能評価機関です。
*2:建物の基礎、柱や梁などの構造躯体(スケルトン)と、壁、水廻り、据付家具や配管、配線といった内装・設備(インフィル)を分離した住宅です。スケルトンはインフィルよりも耐用年数が長いので、これらを分離するとリフォームや配管の修繕などが容易になります。

以上



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