新総合技術研究所に最先端科学をリードする最新設備を導入
- 原子レベルでの材料解析によって、最短でお客様の課題解決につなげます -

2011/12/07

  • 住友金属工業株式会社

 住友金属工業株式会社は、総合技術研究所(兵庫県尼崎市)研究棟、実験棟をリニューアルし、本日、公開しました。当社総合技術研究所は、お客様に実際の研究開発の現場を間近でご覧いただき、最先端科学の成果を、お客様の課題解決・製品性能アップに最短でつなげたいという思いのもと、解析設備からオフィスのレイアウトまで一貫した設計思想に基づいた総合技術研究所を、本年10月19日に竣工しました。

1. 最新鋭の設備導入
当社は、世界最先端の超高分解能電子顕微鏡を導入します。ほとんどの固体材料は、大小多数の結晶が集まってできる多結晶構造をもっています。隣接する結晶の境目の性質が、材料の強度や耐食性などの材料の性能をしばしば決定づけることが知られています。今回超高分解能電子顕微鏡の導入で、研究者は、この結晶粒界での原子一つ一つの挙動をその種類ごとにリアルタイムで観察することが可能となります。ここで得られた科学的知見を新材料の設計に生かすことで、高温・高腐食環境に耐える高級油井管などの新材料開発が大幅にスピードアップします。

 

 

 

2.お客様への提案に適したレイアウト・設備・環境の充実
実験棟には、材料の中身がどういうもので構成されているか、欠陥がどの程度存在しているのかを原子レベルで解析できる設備が整った材料解析施設があります。これまで研究所内に分散していた解析装置を一か所に集め、研究者の機動性を向上させました。
実験棟内はガラス張りでオープンな環境とし、お客様に実際の研究を間近で体験していただける見学コースを設けました。最新鋭の装置を機動的に用いて、マクロな現象(割れ、腐食等)をミクロ、ナノ、原子レベルで多階層に分析・解析し、お客様と一緒に現象の本質を解明します。この研究成果を信頼できる材料とその使い方の提案に迅速につなげます。
当社は、これからも、最先端の科学をリードし、お客様とともに次世代の高機能・高性能な製品づくりを行うことで、社会に貢献してまいります。  

 

 

以上

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