パナソニック株式会社より最高賞であるベストパートナー賞を受賞

2011/11/02

  • 住友金属工業株式会社

 当社グループは、本日、パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、以下、パナソニック)より、パナソニック エクセレントパートナーズミーティングにおいて、最高賞であるベストパートナー賞を受賞しました。また、ECO・VC賞の金賞、銅賞も同時に受賞しました。授賞式では、当社社長友野が、全受賞会社を代表してご挨拶をさせていただきました。

 ECO・VC賞は、パナソニックグループ殿の全購入先を対象に、パナソニック商品へのCO2 削減や商品力強化に結び付く901件の成果事例の中から、特に優秀と認められたものに贈られる賞です。当社は、3年連続の入賞で、今回は全受賞会社の中でも最高位のベストパートナー賞を初めて受賞しました。

 


1. 受賞テーマ:
(1) ベストパートナー賞:住友金属工業株式会社
  「新工法、新素材などの積極的提案による商品力の強化」
(2) ECO・VC金賞:住友金属工業株式会社
  「世界初!新プレス工法による液晶TV内部構造革命」
(3) ECO・VC銅賞:株式会社住友金属直江津
  「<IH炊飯器内釜用クラッド素材>板厚薄肉化&小径化による軽量化・省資源」

2.ご評価いただいた点
(1) ベストパートナー賞
長年のパートナーシップによって、多くの商品で新工法・新素材などの提案活動を積極的に実践し、商品力強化に貢献したことをご評価いただきました。例えば、液晶テレビの部品点数の大幅削減や鉄製超薄型放熱板の開発、住宅用軽量H形鋼の薄型化などがあります。

(2) ECO・VC金賞
液晶テレビの内部構造用材料を大幅にコスト合理化し、CO2を50%以上削減しました。当社独自の研究開発と長年培ってきたコンピューターによるシミュレーション技術(CAE:Computer Aided Engineering)を駆使し、短期間で究極の高背絞り工法(※1)を確立しました。一つには、液晶パネルを支える基幹部品である下フレームに付属した部品を削減しました。また、もう一つには、最新のLED液晶テレビで、樹脂製バックカバーの代わりに着色電気めっき鋼板を用い、基幹部品である下フレームとバックカバーを一体化させ、コスト低減と省エネNo.1商品の開発に貢献しました。さらに、外観の耐疵付き性に優れた塗装を新規開発し、割れやしわの発生を抑制し、寸法精度の確保と外観を両立させました。

※1:高背(こうはい)絞り工法とは
鋼板を凹ませる成形加工を「絞り」といい、大きく凹ませることを「深絞り」といいます。深絞りでは、割れやキズを生じやすいという問題があります。当社は、独自のコンピューターによるシミュレーション技術(CAE)を用いて、極限となる板厚0.6mmで13.3mmの深絞りに挑戦し、安定量産の極限をクリアしました。今回、この工法を「高背(こうはい)絞り」と呼んでいます。

(3) ECO・VC銅賞
IH炊飯器内釜に欠かせないクラッド(※2)材料で、薄肉広幅コイルの接合安定化に取り組み、特に数値解析を活用した圧延時の接合圧力分布の最適化等、設備能力をフル活用した量産技術を確立させました。その結果、従来2.0mmだった厚みを1.45mmへの薄肉化と小径化を実現し、平均30%の素材重量削減に成功しました。これにより内釜の素材製造に係るCO2を36%削減しました。

※2:クラッドとは
2種類以上の異なる金属を貼り合わせた材料のこと

3.今後の展開
今後とも、鉄の可能性をさらに追及するとともに、単なる素材の開発・提供にとどまらず、他の素材との組合せなどについても最先端の技術を駆使してソリューションを提供し、「お客様評価No.1 」を目指していきます。

4.これまでの受賞実績

  2009年度 2010年度 2011年度
ベストパートナー賞    
ECO・VC金賞   ● ●
ECO・VC銀賞    
ECO・VC銅賞    

 

写真右:友野社長がパナソニック殿よりベストパートナー賞を受賞
 
 
ベストパートナー賞 トロフィー   ECO・VC金賞 盾

         

以上

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