ベトナムの薄板合弁事業会社CSVCが鍬入れ式を実施
- 高級薄鋼板ラインの建設をスタート -
2011/09/09
- 住友金属工業株式会社
住友金属工業株式会社(以下、住友金属)と中國鋼鐵股份有限公司(China Steel Corporation:以下、CSC)のベトナムでの薄板合弁会社China Steel Sumikin Vietnam Joint Stock Company(以下、CSVC)は、2011年9月8日(木)10時(現地時間)より、ベトナム社会主義共和国バリアブンタウ省ミーサンA2工業区で、鍬入れ式を行いました。式典は、出資各社代表とベトナム政府商工省局長、バリアブンタウ省長等、政府高官及び日本総領事をはじめ、ベトナム、台湾、日本などから、約500名のご臨席のもと行われました。
CSVCは、溶融亜鉛めっき鋼板や電磁鋼板などの高級薄鋼板を製造するグリーンフィールドプロジェクト(*)としては住友金属、CSC両社にとって初めての海外立地プロジェクトです。生産能力は、年間160万トンで、ベトナム最大規模の薄板生産基地となります。2009年にベトナム政府より認可を得て、2013年からの商業ベースでの稼働開始に向けて、現在準備を進めています。自動車用高級鋼板を製造する合金化溶融亜鉛めっき(GA)ラインや電磁鋼板ラインは、アセアン諸国で初の設置となります。
住友金属の社長友野は、日本とベトナムの経済発展における親密な協力関係と、住友金属グループがベトナムの地でその一翼を担ってきたことに触れ、この地に集ったベトナム、台湾、日本の皆さんが協力して、新しい事業精神と企業価値を創造し、ベトナムの発展に貢献したいという決意を表明しました。
住友金属にとっては、9月1日にブラジルで大統領を迎えて開所式を開催した木炭高炉をベースとするシームレスパイプ一貫工場の完成に加えて、成長するアセアンマーケットの薄板の需要を捕捉するべくこのプロジェクトの建設を開始しました。
(*)グリーンフィールドプロジェクト:更地に新たに製造設備を建設するプロジェクト
以上 |
<CSVCの概要>
(1) 会 社 名 | :China Steel Sumikin Vietnam Joint Stock Company |
(2) 設 立 | :2009年5月12日 |
(3) 本社所在地 | :ベトナム社会主義共和国バリアブンタウ州ミーサン |
※ホーチミン市より南東約60キロ | |
(4) 事業概要 | :熱延切板、酸洗鋼板、冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、電磁鋼板の製造と販売 |
(5) 生産規模 | :約160万トン/年 |
(6) 設 備 | :熱延シャー、酸洗ライン、タンデム式冷間圧延機、連続式焼鈍ライン、溶融亜鉛めっきライン、電磁鋼板製造ライン |
(7) 投資総額 | :11.5億ドル |
(8) 稼働時期 | :2013年 |
(9) 株主構成 | :CSC 51% |
住友金属 30% | |
住友商事 5% | |
他 14% |
<ご参考:当社とCSCの協力事業>
・2003年 | 和歌山製鉄所上工程合弁事業(東アジア連合鋼鐵) |
・2007年 | 当社グループのコイルセンターであるタイスミロックス社へのCSCグループ資本参加(出資比率:住友金属52%、CSCグループ 15%) |
・2008年 | ベトナムCSCグループのコイルセンターCSGT Metal Vietnam社への当社資本参加(出資比率:住友金属13%、CSCグループ 45.4%) |
<鍬入れ式の様子>
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写真左より:CSC鄒若齊会長、住友金属 友野宏社長 |
写真左から2人目より:住友金属 友野宏社長、CSC鄒若齊会長 写真一番右:CSVC翁朝棟会長 |
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鍬入れを行う当社社長友野 |
鍬入れ式の様子 写真前列一番左:当社社長友野、写真前列一番右:当社専務三木 |