鉄骨造のH形鋼の柱と梁の接合部で新工法を開発、性能証明を取得しました

2011/08/10

  • 住友金属工業株式会社

 当社は、柱と梁にH形鋼を使う鉄骨造の新しい接合部合理化工法「SM-HSJ工法」を開発し、その性能に関する認証を取得しました。新開発の「SM-HSJ工法」は、工場、倉庫やショッピングセンターなどの中低層の建物を主な適用先に想定した工法です。H形鋼同士の柱と梁を接合する際の溶接作業を簡略化でき、工事コストの削減が期待できます。今回財団法人日本建築総合試験所から、建築技術性能証明(GBRC 性能証明 第10-11号)を取得しました*1。
「SM-HSJ工法」は、現在お客さまから好評を頂いている、鉄骨鉄筋コンクリート柱に適用する「「SM―TWH」を用いたSRC柱合理化構法」(財団法人日本建築センターよりBCJ評定-ST0044号取得(2001年))*1を、鉄骨造の建物にも拡張したものです。


1.従来の技術と課題
従来、H形鋼柱の鉄骨造の建物は、柱と梁を接合するときに補強が必要でした。補強部品の溶接は現場での煩雑な手作業にならざるを得ず、鉄骨建築のコストアップ要因になっていました。

2.SM-HSJ工法の概要
当社開発の「SM-HSJ工法」を採用すると、H形鋼の柱と梁の溶接接合施工が容易になります。「SM-HSJ工法」には柱のウェブ部を厚くした当社独自のH形鋼を使い*2、溶接部の強度の検討にもとづいて接合部の補強を簡略にすること*3がその特徴です。

3.今後の予定
H形鋼が使用される倉庫、工場、店舗を中心に、ゼネコンや設計事務所などのお客さまに本合理化工法を提案して参ります。

注)
*1)財団法人日本建築総合試験所と財団法人日本建築センターは、国土交通大臣の指定を受けた「指定性能評価機関」です。新しく開発された建築技術や建築材料の性能を評価し、証明します。

*2)当社独自サイズ(広幅H形鋼)

*3)簡略化の方法

以 上



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