鹿島製鉄所厚板工場圧延再開のおしらせ

　4月5日、当社鹿島製鉄所の厚板工場が熱間圧延を再開しました。製鉄所では、熱間圧延の加熱炉燃料に、コークス炉や高炉等の上工程で発生する副生ガスを利用していますが、3月下旬の上工程の再稼働に伴い、副生ガスの供給がはじまり、熱間圧延の再開となりました。これで、一貫製鉄所として、高炉で銑鉄、製鋼で粗鋼、熱間圧延で製品の製造がそれぞれ始まったことになります。今後も引き続いて、熱延、大形形鋼の熱間圧延ミルの操業を再開する予定です。

　また、当社100%子会社の株式会社住金リサイクルは、震災後、3月23日に溶融炉を再稼働致しました。同社は、自動車の破砕過程（シュレッディング）で発生するシュレッダーダストなどを処理し、同時に銅などの有用成分と処理過程で発生する副生ガスを回収しています。今回の震災で、全国的な廃棄物処理能力が低下する中、がれき処理の過程で発生する「燃えないゴミ」の溶融無害化に貢献してまいります。

　同様に、鹿島製鉄所に隣接するグループ会社の中央電気工業株式会社では、廃棄物の焼却灰を高温で溶融処理しています。この灰溶融処理事業でも廃棄物をリサイクルし、グループ全体で震災復興のお役に立ってまいります。

以　上

 

参考：最近の鹿島製鉄所復旧再稼働状況

月日	再稼働状況
3月19日(土)	大径管工場稼働再開
20日(日)	第三高炉送風再開
22日(火)	熱延工場スキンパスライン4基すべて稼働再開
24日(木)	厚板工場の全ての次工程稼働再開
25日(金)	鹿島火力発電所(IPP)稼働再開
26日(土)	第一高炉送風再開
29日(火)	第二コークス工場装炭・稼働再開、厚板輸出専用船(RORO船)鹿島を出港
4月3日(日)	第一製鋼工場が製鋼と連続鋳造(粗鋼の生産)を再開
5日(火)	厚板工場圧延再開