2011年度 住友金属工業入社式・社長メッセージ

2011/04/01

  • 住友金属工業株式会社

 当社は、例年通り大阪本社で総合グループ新入社員(96名)、鹿島製鉄所をはじめとする各製鉄所・製造所で基幹グループ新入社員(246名)の入社式を、本日行いました。以下は新入社員に向けられた友野社長のメッセージです。

1.はじめに
新入社員の皆さん、ご安全に。入社おめでとうございます。会社を代表して心から歓迎申し上げます。

2.住友の企業家精神
住友金属には百年以上に亘るものづくりの歴史があります。その根底には四百年を超える住友の事業精神があります。磨き抜かれた住友の事業精神、世界でも例のない長い間受け継がれてきた精神がこの会社に脈々と流れているということを、しっかりと肝に銘じて下さい。

3.東北地方太平洋沖地震の影響
3月11日の東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。当社では鹿島製鉄所が被災しましたが、従来から取り組んできた危機管理への対応訓練の成果もあり人的被害はありませんでした。
住友金属グループを挙げて鹿島製鉄所復旧に取り組んでいます。3月15日に一部のミルでまず震災復興に役立つ仮設住宅向け材料から出荷を再開しました。また、2基の高炉も生産を再開しています。IPP事業の鹿島火力発電所もかなりの損害でしたが、いち早く発電を再開しました。

4.当社の経営環境
鉄鋼業は世界で見れば成長産業です。住友金属グループは、世界の成長トレンドをしっかりとつかまえ、供給体制を強化・拡充していきます。国内製造拠点の実力をさらに向上させ、国内の技術、知見、お客様との関係をベースに世界に展開します。そのために必要な設備投資・人材の育成・研究開発などを実行していきます。

5.新日本製鐵との経営統合検討開始
世界の環境の激変と、鉄鋼は成長するという状況の中、今後も事業を拡大、発展させるために、先日、新日本製鐵との経営統合の検討を開始すると発表しました。実現すれば、新会社は世界ナンバー1の競争力を持つ世界トップクラスの鉄鋼メーカーになると確信しています。統合により、新入社員の皆さんを含め社員の新しい活躍のフィールドが用意されることになります。皆さんは良いタイミングで入社されました。ぜひ楽しみに会社生活を送って頂きたいと思います。

6.新入社員に望むこと
新入社員の皆さんに心がけて頂きたいこと4点を申し上げます。
1点目、「信頼される人になって頂きたい」。皆さん一人一人が信頼される人になることが住友金属グループが世の中から信頼される会社であるためのベースです。
2点目、「自分の担当分野では世界の誰にも負けないという、使命感、パッションを持って仕事にチャレンジしてください」。明るく、元気に、プロとしての力を発揮して頂きたい。
3点目、「組織で仕事をしましょう」。当社は個人のスタンドプレーを許しません。学閥もありません。自分で考えて主体的に行動する、しかし周囲と協調しながら進めていく、これが組織でする仕事の神髄です。
4点目、「安全と健康」です。住友金属はものづくりの会社で「安全と健康」はその根幹です。皆さんはいずれ大勢の仲間の命と生活を預かる立場になります。「安全と健康」に対する感度を上げて、しっかりと修行して頂きたいと思います。

7.終わりに
最後に私の体験に基づいた言葉を皆さんに贈ります。「現場は宝の山、掘るも掘らぬも皆さんの腕次第」。ここでいう現場は、物事が実際に起きているところ全てです。工場、営業、財務、人事、全てのところに現場があります。物事が実際に起きているところに出かけて行き、自分の目で見て、五感を総動員して仕事に取り組んで欲しいと思います。配属されると、ほとんどの情報は画面から入ってきます。その情報だけ見て仕事をするのか、情報がどうつくられたかを考えるのかによって、これからの人生が決定的に違います。現場に行き、よく自分の眼で見て、匂いをかいで、数字をつかまえる習慣を身に付けてください。
当社はチャンスをたくさん用意しています。皆さんものびのびと力を発揮し、チャレンジし、幸せになって頂きたいと思います。国内外のお客様への貢献はもとより、日本と世界経済の発展と豊かな社会の創造に向けてともに頑張りましょう。本当におめでとうございます。
では皆さん、ご安全に。

<2011年度・新入社員数>

  本年度 昨年度
総合グループ 事務系 25名 24名
技術系 71名 76名
96名 100名
基幹グループ※ 246名 228名

※4月1日、鹿島製鉄所でも、68名の新入社員を迎えて、予定通り入社式を行いました。

以 上


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