鹿島製鉄所第1高炉の送風再開と住友金属鹿島火力発電所(IPP)再稼働のお知らせ

2011/03/26

  • 住友金属工業株式会社

当社鹿島製鉄所の第1高炉(容積5370㎥)は、3月11日の大地震以来、休風していましたが、本日午前9時2分に送風を再開しました。これで鹿島製鉄所の高炉は2基ともに送風再開したことになります。

また、鹿島製鉄所内にある住友金属鹿島火力発電所(IPP)が、昨日16時58分に発電を再開し、本日午前0時57分に、100%稼働送電(47.5万kW)を達成しました。これは、茨城県のすべての家庭の電力需要を賄える規模に相当します。同発電所の電力はすべて東京電力殿に供給いたします。当社は、電力供給は震災復興に不可欠だとの認識のもと、同発電所設備の補修に全力を挙げて取り組み、一日も早い復旧を目指してきました。

3月24日には、鹿島製鉄所からの海送による製品輸出を震災後初めて再開しました。

厚板工場では、圧延後の厚板を切断、加工などをする次工程精整ラインが、本日すべて稼働再開しました。これで工場内の仕掛品を製品化して出荷につなげることができます。今後はコークス炉を稼働させて製鉄所内のガスバランスを回復し、熱延、厚板などの熱間圧延ミルの再稼働を目指してまいります。

鹿島製鉄所では、余震が続き、周辺地域のライフラインも復旧途上にある厳しい環境の中、社員、協力会社、そして当社の他製鉄所事業所からの応援者が、一丸となって復旧に努めています。これからも、震災復興のお役にたつことを念頭に置きながら、鹿島製鉄所の復旧を進めてまいります。

以 上

 

<参考>鹿島製鉄所の被災・復旧の状況

月日
時刻
できごと・状況・対応
3/11
14:46
地震発生、製造ライン停止
15:00頃

コークスガスホルダー火災

 →
鎮火は3/12昼
15:30
鹿島に大津波警報 → 人材開発センターへ避難指示
16:20

各所と本社に災害対策本部設置、以後1~3時間毎に対策会議
会長社長以下情報の共有開始

 →
被害状況把握、社長陣頭指揮により鹿島支援体制発動
 →
各所・関係会社での応援者の組織と派遣を開始
 →
夕刻には直江津から支援物資トラック出発、以降各所より支援物資続々出発
19:30
鹿島製鉄所構内におられた方々(お客様、社員、協力会社社員) 全員の無事確認
3/12
05:00
直江津より鹿島に緊急支援物資到着
 →
以降各所・関係会社・お取引先より多数到着
08:00
鹿島・本社・各所の24時間TV会議接続体制確立
午前

鹿島製鉄所の被害詳細把握、所全体の復旧計画立案、関係先への応援依頼。主な設備被害は以下。

 →
岸壁や岸壁クレーン損傷/コークスガスホルダー火災による損傷/コークス原炭槽の挫屈と一部ガス配管の接続外れ/高炉付帯設備の損傷
夕~夜

各所から応援者続々到着

 →
作業開始(各所応援者約300名、協力会社2,000名以上)
・ 
震災復興への貢献を目的に、形鋼工場をはじめとする工場再開に着手。
・ 
厚板や薄板の工場では、精整設備を順次稼働させて仕掛品を製品化して出荷する方針のもと作業。
3/15
溶接軽量H形鋼、鋼管杭、薄板コイルの出荷再開
3/17
住金大径鋼管㈱のスパイラル鋼管工場が稼働再開
3/18
形鋼工場が稼働再開、海送での出荷再開
3/19
大径管工場が稼働再開
3/20
第3高炉が送風再開
3/24
輸出向けの出荷再開
3/25
鹿島火力発電所に点火
3/26
第1高炉送風再開、鹿島火力発電所が100%稼働達成

 


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