パナソニック株式会社殿よりECO・VC活動金賞をダブル受賞
2010/11/05
- 住友金属工業株式会社
当社は、本日、パナソニック株式会社殿(本社:大阪府門真市、以下 パナソニック殿)から、ECO・VC活動金賞をダブル受賞しました。ECO・VC活動賞は、 CO2 の削減とパナソニック殿の商品力強化に結びつくとして採用された、444社668件のサプライヤーの提案事例の中から選ばれます。金賞はその中でも特に優秀と認められたものに贈られる賞で、今回は5社が受賞しました。
同賞は、本日、大阪で開催されたパナソニック エクセレントパートナーズ ミーティングで授与されました。そこで、サプライヤー側代表として、当社社長 友野 宏が、「住友金属のECO」と題して、当社の目指すECO活動についてプレゼンテーションを行いました。
このような大きな賞をいただいたのは、当社の「素材の販売にとどまらず、ソリューションを提供する」という戦略を、ご評価いただいたものと考えています。
記
1.受賞テーマ
(1) | 「液晶TV ヒートシンク材への放熱鋼板のご採用」 | |
液晶TVの薄型化・多機能化に対応して、放熱鋼板を使用した超薄型ヒートシンク材を開発しました。 | ||
(2) | 「住宅用梁部材の軽量化」 | |
住宅の梁に使用する溶接軽量H形鋼のさらなる軽量化を実現しました。 |
2.評価いただいた点
(1) | 「液晶TV ヒートシンク材への放熱鋼板のご採用」 | |
薄型TVでは、筺体内のLSIの放熱のために、ヒートシンクという部品を使用します。液晶TVを薄くするには、薄型ヒートシンクが必要です。TVの多機能化にともなってLSIは高性能化し、発熱量が増えています。従来のアルミ製ヒートシンクは、液晶TVのバックカバー内6mm以下という限られたスペースに収まらず、また放熱が充分にできませんでした。
熱を伝える方法には「伝導」「対流」「放射」の3つがあります。従来のアルミ製ヒートシンクは「伝導」を使っていましたが、当社は「放射」に注目しました。理論限界に近い理想的熱放射性のある塗料を開発し、その塗料を塗った放熱鋼板を使って、超薄型ヒートシンクを完成させました。アルミから鉄への置き換えで、パナソニック殿の CO2 排出量の削減とコストダウンに寄与しました。 |
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(2) | 「住宅用梁部材の軽量化」 | |
パナソニック電工テクノストラクチャー株式会社殿の木造住宅用構造「テクノストラクチャー」には、鋼材と木材との複合梁が使われます。その鋼材は、当社の溶接軽量H形鋼「スマートビーム」です。当社は、複合梁の強度と振動を評価し、梁に柱を取り付けるための金具の形状とその溶接条件を最適化することで、溶接軽量H形鋼を薄肉化することに成功しました。これで、パナソニック電工テクノストラクチャー殿の
CO2 排出量削減と素材費の削減に寄与しました。 |
3.今後の展開
当社は今後とも、単なる素材提供にとどまらず、最先端技術を駆使してソリューションを提供し、「お客様評価№1」を目指していきます。
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ECO・VC活動金賞 盾 (タブル受賞) |
以 上