2010年度入社式の件

2010/04/01

  • 住友金属工業株式会社

1.入社式概要(総合グループ)
(1)日 時 : 2010年4月1日(木)11:30 ~ 11:45
(2)場 所 : 大阪本社 12階中会議室
(3)出席者 : 社長、本部副社長、戸﨑副社長、今井副社長、小塚副社長、堀田専務、人事労政部長、人事室長

2.新入社員数(総合グループ)

  (参考)基幹グループ 228名

3.社長挨拶の内容要約
(1)はじめに

新入社員の皆さん、入社本当におめでとうございます。心から歓迎したいと思います。住友金属の将来を担ってくれる100人の皆さんを今日迎えることができて本当に嬉しく思います。この会社にはチャレンジ、チャンスがいっぱい用意されています。どうか、若い力をのびのびと発揮して、大いに活躍されることを期待しています。

(2)住友の事業精神

住友金属には、100年以上にわたるものづくりの歴史、そしてそれを通して磨き抜いた資産があります。その根底には今日まで脈々と受け継いできた400年にもわたる住友の事業精神があります。このことを、まずしっかりと皆さんの肝に銘じていただきたいと思います。

(3)当社の経営状況

2008年9月の金融危機に端を発して世界の経済が急速に減速し、住友金属もその影響を受けました。当社の2009年度の連結業績は10年ぶりに赤字になる見通しです。正直なところ、「会社はどうなるのかな」と思っておられる方もいると思います。私の答えは明快で、「全然心配することはない」「住友金属は大丈夫だ」ということです。

まず、鉄鋼業は世界レベルで見ると確実な成長産業であり、鉄は人類の幸福達成のための必須の材料です。世界の鉄鋼需要は確実に伸びています。こういう世界的なトレンドをしっかりと収益につないでいくのが会社の仕事ですが、住友金属グループにはそれを実現する技術の力、人の力、経営する力があります。
足元の私たちの戦略は「出(いづ)るを制する」、出ていくお金はしっかりコントロールしようということです。但し、会社の企業価値を長期的に伸ばしていくための設備投資、人材の育成、研究開発はぶらさずにやっていきます。
この後、皆さんはそれぞれの職場に配属されますが、かなり厳しい施策をやっているかと思います。例えば、昼休みのオフィスでは照明は全部切って結構薄暗い、製造現場で使う手袋は真っ黒になっても使えるところまで使いこもうということをやっています。それを見た時に、大丈夫かなと慌ててしまうのか、会社というのはやるべきことは徹底的にやるんだと思えるか、そこが大きな分かれ目だと思います。私たちは、足元は結構厳しいですけれども、これは逆に大きなチャンスだと思ってこの会社を運営しています。景気は必ず回復します。今どういうことをやっておくか、これによって、景気が回復し成長していく過程で、会社の実力、収益力に大きな差がつくと思って、諸課題に取り組んでいます。

(4)新入社員に望むこと

一つ目、是非信頼される人になっていただきたい。これは当社が「信頼される会社」であるための本当のベースになります。
二つ目、チャレンジしてください。当社はたくさんチャンスを用意しています。
三つ目、組織で仕事をしてください。これから皆さんが現場で仕事をしていくと、必ず迷うこともあるし、本当にしんどい時があります。そういう時は、一人で抱え込んでしまわず、皆で相談しながらやっていきましょう。
信頼される、チャレンジする、組織で仕事をする、これをまとめると、「自律」「共働」ということになります。
四つ目、住友金属はものづくりの会社で、安全と健康はその根幹中の根幹です。皆さんはいずれ何十人、あるいは何百人という部下の生活と命を預かる立場になります。安全と健康に対する感度をしっかりと上げる修行をしていただきたいと思います。

(5)終わりに

最後に、私の体験に基づいた言葉を皆さんに贈りたいと思います。「現場は宝の山、掘るも掘らぬも皆さんの腕次第」。現場とはものづくりの現場だけを言っているのではありません。住友金属という会社で働いている全ての人にとって現場があります。物事が実際に起きているところに積極的に出かけていって自分の目で見て、五感を総動員して自分の仕事に取り組んで欲しいと思います。

私たちは皆さんがこの住友金属に入って良かったなと思っていただけるように最大限の努力をします。皆さんもどうかのびのびと力を発揮して、チャレンジしてもらって、幸せになっていただきたいと思います。

以 上


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