住友金属工業・住友商事 Nord Streamパイプライン向け大径溶接鋼管を受注内定
― ロシアと欧州の架け橋となる大型パイプラインプロジェクトへ納入 ―

2010/01/26

  • 住友金属工業株式会社
  • 住友商事株式会社

住友金属工業株式会社(社長:友野宏、以下住友金属)と住友商事株式会社(社長:加藤進、以下住友商事)は、この度、Nord Stream AGより、バルト海を通じロシアとEuropean Unionを結ぶ天然ガス海底パイプラインであるNord Streamパイプライン向け内外面コーティング付き大径溶接鋼管につき、受注内定しました。同プロジェクトは約1,220kmのパイプラインを2本、バルト海海底に敷設するもので、今回内定した鋼管はライン2(2本目)に使用されるものです。

1.受注経緯:
(1) 今回受注内定した大径溶接鋼管は、上述のNord Streamパイプラインに使用されますが、高強度、かつ厚肉であり、技術的要求が非常に厳しいものです。ライン1用の入札(2007年。要求数量約100万トン)では日本勢は敗退したものの、今回入札では、住友が長年にわたり築き上げてきた世界トップレベルの技術力、大型パイプラインプロジェクトへの多数の供給実績にもとづく信頼性が評価され、今回の受注内定に至ったものと理解しています。
(2) さらに今回の受注内定内容は、内外面コーティングを施した後、ドイツ、フィンランドへのデリバリーが必要であり、厳格な納期管理を含めた、住友金属、住友商事の万全のプロジェクト遂行・管理体制が高く評価されたものと理解しています。

2.契約内容:
(1)製品   : 内外面コーティング付き、高強度(Grade SAWL 485IFDという規格でX70に相当します)大径溶接鋼管
(住友金属鹿島製鉄所にて鋼管を製造、住友商事がコーティング加工を実行)
(2)契約金額 : 約91百万ユーロ (約118億円)
(3)サイズ  : 内径1,153mm 肉厚 30.9mm 110km
(4)出荷時期 : 2010年9月より現地納入開始予定
(5)発注者  : Nord Stream AG
  Nord Stream Pipelineの計画、建設、運営のために設立された国際合弁企業。株主構成は以下
  OAO Gazprom 51%、E.ON Ruhrgas AG 20%、
  BASF/Wintershall Holding AG 20%、N.V.Nederlandse Gasunie 9%

【パイプライン地図】

3.今後の見通し:

本件の他にも、全世界で今後も大型の天然ガス開発計画が複数控えています。
住友金属、及び住友商事は、その他の大型プロジェクトと合わせ2010年度は能力的に極めてタイトになる見通しですが、引き続き重要な案件に焦点を絞り、受注活動を展開していきます。

以 上


このページの上部へ

ここからフッター情報です