住友金属グループの二次電池材料事業の戦略的統合について
― 二次電池材料事業の飛躍を目指しグループの材料事業を結集 ―

2009/10/28

  • 住友金属工業株式会社
  • 中央電気工業株式会社

住友金属工業株式会社(以下、住友金属)と、中央電気工業株式会社(以下、中央電気工業)は、住友金属グループ内の二次電池(※1)材料事業を中央電気工業に集約・統合し強化することで、本日合意しました。両社は、資本関係を強化(※2)し、二次電池の性能アップに欠かせない要素技術と人材を統合することにより、自動車向けをはじめとして、将来の市場拡大が見込まれる二次電池材料事業の飛躍を目指し、グループのコア事業として注力していきます。

  ※1 : 二次電池とは、充電することにより繰り返し使用が可能な電池です。
※2 : 住友金属の二次電池材料事業を中央電気工業が承継します。住友金属は、対価として、中央電気工業の普通新株式4,000千株を取得し、持分比率は29.29%から

     38.24%となります。

事業統合の詳細は以下の通りです。

1. 事業統合の内容

(1)統合の概要

 住友金属グループでは現在、下表の二次電池材料事業を行っています。
今回、中央電気工業が、住友金属の黒鉛事業を承継し、住金モリコープ株式会社(以下、住金モリコープ)を100%子会社化(仮称:中電レアアース株式会社)するこ

 とで、住友金属グループ内に分散している二次電池材料事業を中央電気工業に集約・統合します。


 また、住金モリコープが、リチウムイオン電池負極材料と共に、製造・販売を行う磁石用合金材料は、中央電気工業のニッケル水素電池用水素吸蔵合金と同様にレアア

 ースを主な原料とし、製造技術についても共通点が多く、統合によるシナジーが期待されることから、今後も引き続き拡大・発展に取り組んでまいります。

(2)統合の背景と目的

 現在、携帯電話やパソコン向けの二次電池は、リチウムイオン電池が、ハイブリッド車など環境対策自動車用の二次電池は、ニッケル水素電池が主流になっています。

 自動車用には、今後容量の大きいリチウムイオン電池の使用拡大も予想されています。また、リチウムイオン電池の負極材料は、現在黒鉛が主流ですが、将来的には、

 大容量で長時間使用が可能な合金系材料の使用拡大も予想されています。中央電気工業は、住友金属グループの二次電池材料事業の中核として、リチウムイオン電池用

 正極材原料用硫酸マンガン化成品から各種負極材料まで、幅広い二次電池材料のラインナップでお客様からのご要望にお応えできる体制を構築し、二次電池電極材料の

 リーディングカンパニーを目指します。電極材料に必

 要な最先端材料技術を持つ住友金属、ニッケル水素電池負極材料水素吸蔵合金でトップシェアの中央電気工業、磁石用合金で市場をリードする住金モリコープがそれぞ

 れの強みを統合し、二次電池の性能アップを加速させてまいります。

 事業の基礎となる研究開発については、住友金属グループを挙げて最新技術の開発に取り組みます。

(3)統合時期
平成21年12月1日(予定)

2.各社の概要

(1)住友金属の概要
 

(2)中央電気工業の概要
 

(3)住金モリコープの概要

(注) 本資料は本日付の適時開示資料の内容を要約したものです。
また、参考資料も合わせてご参照ください。

以 上


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