鍛造クランクシャフト事業のインド進出について

2009/05/18

  • 住友金属工業株式会社

当社は本日、鍛造クランクシャフト事業の強化を目的に、今後成長の見込まれるインド市場に進出するために、現地の自動車部品メーカーであるAmtek Auto Limited(以下、Amtek社)との間で、現地合弁会社を設立することで合意しました。

1.インド進出の背景と狙い
現在、自動車産業を取り巻く環境は厳しいものの、近年インドでは自動車産業が急成長しており、中長期的には、現地での鍛造クランクシャフトの需要は、飛躍的な増大が見込まれています。

当社は、基本方針である「強いところをより強く」を推し進め、成長市場の需要を確実に捉えるべく、今般、クランクシャフト事業のインド進出を決定しました。 
今回のインド進出により、当社の鍛造クランクシャフト事業は、既存の日本、米国、中国と合わせ、前中期経営計画で掲げた4極生産体制となり、その結果、世界シェア10%超を確実なものとします。当社は、今後も鍛造クランクシャフト事業の強化並びに自動車メーカーの世界戦略に対応していきます。

2.進出形態
当社40%、住友商事株式会社(以下、住友商事)10%、Amtek社50%出資の上、合弁会社を設立し、当社がCEOを派遣します。
当該合弁会社は、4,000トンプレスラインを新設したAmtek社ダルヘラ工場(ニューデリー郊外)を買収します。

3.事業内容
小型鍛造クランクシャフト他、鍛造品の製造・販売

4.合弁会社の概要
(1) 会社名  :(仮称) SMI Amtek Crankshaft Pvt. Ltd.
(2) 資本金  :5.4億ルピー
(3) 株主   :当社 40%、住友商事 10%、Amtek社 50%
(4) 取締役  :当社 3名、住友商事 1名、Amtek社 4名
(5) 代表者  :当社よりCEOを派遣
(6) 設立時期 :2009年7月下旬予定
(7) 稼動開始 :2009年7月下旬予定
(8) 従業員数 :約60人(稼動開始時)
(9) 主要設備 :4,000トンプレスライン一式
(10)生産能力 :80万本/年(フル稼動時)

以 上

<参考>
1.当社 鍛造クランクシャフト生産体制

(1) 日本  交通産機品カンパニー製鋼所(大阪府)において、乗用車・トラック・建設機械用等を生産しています。

             (能力:約400万本/年)
(2) 米国  International Crankshaft Inc.(ケンタッキー州)において、乗用車・小型トラック用を主体に生産しています。
             (能力:約270万本/年)
(3) 中国  恵州住金鍛造有限公司(広東省)において、乗用車・小型トラック用を主体に生産しています。
             (能力:約180万本/年)

2.Amtek社概要
(1) 社名   :Amtek Auto Limited
(2) 代表取締役:Mr.Arvind Dham (Chairman)
(3) 本社所在地:インド ニューデリー
(4) 設立   :1985年
(5) 売上高  :約466億ルピー(2008年6月期、連結ベース)
(6) 主要製品 :自動車用鋳鍛造部品、機械加工部品

 

左から、
当社専務執行役員 交通産機品カンパニー長 : 岡田 充功
Amtek社会長 : Mr. Arvind Dham(アーヴィンド・ダム氏)


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